はい。2月の初旬から稽古が始まっていたんです。だからもう、1週間前に合流したときには、すでに、半分以上の楽曲の振りが仕上がってたんです。
それを目の当たりにしたとき、思い出したんです。
『クザリアーナの翼』の稽古が始まったばかりのとき、冒頭の「行進」のシーンを見せられて、そのすごさに圧倒されて。「このシーンを作るために、ひと月も前からずっと稽古してたんだ…、スゴい… 」って。
そこから稽古がスタートした感覚を思い出しました。
やっぱり、五朗さんや寺さんは、舞台裏をサポートするところから経験を積んで、いろんな先輩方から厳しく言われて学んでいる方だと思うので。そんな方たちに教えてもらえるのは本当に嬉しいし、すごく勉強になります。
基礎的なことは、現場に入ってしまうとなかなか教われないですから。他のキャストさんへ言っている言葉も、聞いているとすごく勉強になることばかりで。
「この台詞をこう言ってください」というのではなくて、その台詞を言うために、どういう感情や、どの部分を大切にすればもっとよくなるかを教えてくれるんです。それは、どの台詞に対しても当てはまることで。
だからメモは必須です。
でも、正直言うと『クザリアーナの翼』のときは、意識してやっていたことも、4年経つと忘れている部分もあって。。
「五朗さん、前回も同じことを言ってた(汗)」
って。五朗さんが毎回言うってことは、相当大切にしなければいけないことだと思うんです。この4年間、そんな大事なことを、なんで忘れていたんだろうって、今、稽古をしながら思うこともあります。
ーーちなみに、それはどんなことですか?
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