夫婦喧嘩が「絆を強める」人の特徴

夫婦喧嘩が夫婦の絆を強くする人には、どんな特徴があるのでしょう?2つご紹介します。

1.「第一感情」を伝える

怒りの感情は、「第二感情」と言われています。つまり、元となる「第一感情」があるのです。

第二感情の元となる第一感情・・・それはどんな感情かというと、「寂しさ」だったり、「悲しみ」だったりします。

人は、寂しくてたまらなかったり、悲しくてたまらなかったりすると、怒っていることにして、誰かにぶつけることで、寂しさや悲しみを減らそうとします。

夫と絆を強める喧嘩をする人は、この「第一感情」を伝えます。

「帰りが遅いし、なんの連絡もないから心配でイライラした。寂しかったよ」

「私たちがそばにいるのにゲームばかりされちゃ、存在を無視されているみたいで悲しいよ」

このように第一感情を伝えられると、人は、怒りをぶつけられるよりもずっと素直に、相手に対して「悪かったな」と思いますし、相手の気持ちにきちんと向き合おうと思うようになります。

2.「行為」を責める

夫と絆を強める喧嘩をする人は、夫の「行為」を非難します。人格を否定したり、攻撃することはしません。

  • 「服を脱ぎっぱなしにしたり、トイレの便座を上げっぱなしにするの、止めてくれない?」
  • 「一週間に2、3回ぐらいは、残業しないで早く帰ってこれない?」
  • 「さっきのお義母さんのあの言葉には、ちょっと傷ついたわ」

このように行為に対する非難だと、言われた相手は腹が立つことはあっても、深く傷つくことはありません。また、具体的なので伝わりやすく、改善や対策がしやすいのです。

まとめ

夫婦生活を送るなかで、パートナーとの喧嘩は、お互いのことをより理解し合うために大切です。

ただ、相手を叩きのめしたり、打ち負かしたりするための夫婦喧嘩は、溝を大きく深くすることはあっても、良い方向に向かうことは決してありません。

そういう喧嘩を繰り返していると、帰宅恐怖症や、家庭内別居、離婚にやがては繋がる恐れがあります。子どもへの悪影響も計り知れないでしょう。

溝を大きくする喧嘩ではなく、絆を強める喧嘩になるよう、心がけていきたいですね。

3万人を超える人の悩みを解決するコーチ&カウンセラーとして活躍。 2010年、その経験を活かしてコミュニケーション心理スキルを紹介する、コミュニケーションライターとして独立。一般社団法人日本聴き方協会認定シニアインストラクター・認定シニアカウンセラー。 [ブログ]