【4】相手の価値観を、憶測で判断しない

立場の違うママに、相手の価値観を憶測で判断するのはやめましょう。

例えば「育休をとってから、仕事に復帰する」という状況も、なぜそうするのかは、人それぞれ。

「夫の稼ぎだけでは不十分」あるいは「自分で使うお金は自分で稼ぎたい」という金銭的な理由もあれば、「仕事にやりがいを感じる」「将来の夢を叶えるために仕事をしたい」といった自己実現のために働くママもいます。

こうしたママに対し「働いていたほうが、お金を自由に使えるもんね」とか「好きな仕事は、ずっと続けたいよね」など、一方通行な発言をしないこと。「何もわかってないのに、大きなお世話」と思われてしまいます。

【5】「わたしには、できない」という意図の発言をしない

「子育てに専念できるなんてすごいね。わたしは育休中だから何とかやってられるけど、ずーっと子供と一緒なんて絶対ムリ。」

「子育てと家事をしながら、さらに仕事なんて体力あるね~。わたしにはムリ。」

このように、立場の違うママがしようとしていることに対し「わたしにはできない」という意図の発言をするのはやめましょう。

一見、相手をリスペクトしているようにも聞こえますが、言われたほうは不快なだけです。

【6】相手の状況を詮索しない

「いつかは働くのか、ずっと専業主婦なのか」「パートなのか、正社員なのか」「保育園なのか、幼稚園なのか」「親の協力はあるのか、ないのか」

専業ママにしろ、ワーキングマザーにしろ、子育てには何パターンもの状況があります。こうした情報を、必要以上に詮索するのはやめましょう。相手が話しだしたら「そうなんだね」とか「うちもそうなんだよ」と、自然に受け応えする程度で十分です。

以上、立場の違うママとの会話マナーでした。

お付き合いの最大のポイントは「比較しないこと」。人は人、自分は自分、と線引きした上で、相手の立場を尊重すればよいでしょう。

 接客コンサルタント。ひとり一人の魅力を輝かせる接客マナーの専門家。資生堂ビューティコンサルタント、キッザニア東京スーパーバイザーのキャリアを経て、講師として活動。女性視点の丁寧さあふれる接客術は「すぐに実践できる」と高い評価を得ている。述べ3000人以上の指導経験を持ち、幅広く支持されている。