全てのパフォーマンスを終え、残すところデビューメンバーの発表のみとなった。
実は、審査時間には予定をはるかに超える時間を要していた。
それだけ、難航していたということなのだろう。発表を待つ客席の緊張感も高まっていく。
訪れた運命の瞬間。まず、デビューメンバーとしてこの日発表する人数は7名だと発表されると、会場は悲鳴にも似た驚きの声が響いた。
メンバー発表は、名前を呼ばれ、ステージに上がっていくという形だ。同時にスクリーンにメンバーの写真も映し出される。
メンバーの名前が呼ばれるたびに、会場からは歓声が上がる。
しかし、ステージ上で喜びを爆発させるメンバーはいない。
彼らのデビュー決定と同時に、脱落が決まったメンバーもいる。共に戦ってきた仲間のことを思えば、その胸中は複雑に違いない。
7人の名前がすべて読み上げられると、ひとりひとり、ファンに向けて感謝の気持ちを伝えた。中には涙で言葉を詰まらせるメンバーも。
ラストは、12人全員がステージに上がり、ここまでのDIGを振り返るVTRを。会場からはすすり泣くような声も聞かれ、メンバーだけでなく、彼らを見守ってきた人たちの熱い思いも会場には満ちていた。
1年にわたる長い戦いを終えたWARPs DIG。しかし、これは終わりではなく始まり。戦いを勝ち抜いた彼らが次の見せてくれるステージを、楽しみに待ちたい。
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