夫が男性更年期かな? と思ったら
多くの男性は、妻から「あなた、もしかしたら男性更年期じゃない?」と言われると、認めたくないため反発してしまいます。夫婦一丸となって更年期に向き合うにはコツが必要です。
ここからは、夫が更年期かもと気づいたときの妻の心得を3つご紹介します。
1.専門医に相談する
男性更年期の症状は、加齢や疲れのせいということで、軽く考えてしまいがちです。
しかし、放置すると脳梗塞、心筋梗塞、メタボリックシンドロームといった生活習慣病の発症リスクにつながる恐れもあります。違和感が続く場合は、なるべく早めに泌尿器科を受診してください。
ただ、更年期であることを認めたくない夫を病院に連れて行くためには、夫に対する声かけを少し工夫する必要があります。
たとえば、「一緒に健康診断を受けよう?」や、「男性ホルモンは少し減ってしまうだけでも体調に影響が出るんですって!」など、相手に対する理解を示したうえで継続的な受診をすすめる方法が有効です。
また、「男女関係なく人生に思春期があるのと同様に、更年期もあって当たり前」というような論理的な説得も、聞き入れるきっかけになると思います。
2.心やからだのことを夫婦で話し合う
パートナーとの会話や食事など共有時間を持つことは大切です。忙しい毎日が続いても、毎晩少しだけ時間を取ったり、週末一緒に出かけたりしてみませんか?
積極的にコミュニケーションを取ることで、相手の気持ちや悩みに敏感に気付くことができます。
また、スキンシップや話し合う時間を大切にしている夫婦は、心やからだの悩みなど自分の気持ちを正直に伝え合うことに慣れているため、年齢とともに深い愛情関係を築き上げていけるでしょう。
3.程よい距離感を保つ
とくに、お互いが更年期に直面している夫婦は、日常的に長時間一緒に過ごすことで、些細なことでもよく口論になります。そして、夫がうつ症状のようなネガティブ感情を持っている場合、その感情が妻にも伝染しやすくなります。
そんなときには、10分でも20分でもいいので「個人時間」を設けて、自分自身と向き合う時間を持つことが大切です。
普段からつかず離れずの程よい距離感を持って夫婦生活を続けると、心に余裕が生まれ、お互いのことを客観的に見ることができます。