「既婚者に彼氏を取られた」という気持ちから…

「会社で同僚に愚痴ったら、『ありえない』と最初は一緒に怒ってくれたものの『でも、あなたもずっと彼氏を放置していたのでしょう?』と冷静に返されて、そんな状態で身近な上司に好意を持つのは当たり前かも、とも思いました。

それでも許せなかったのは相手が既婚者なことで、『先がないとわかっていても自分よりその女性への愛情を選んだ彼氏』とそんな自分に、なんともいえない怒りがあって。

今は間違っていたとわかるのですが、そのときは『既婚者に彼氏を取られた自分』の惨めさばかり感じてしまい、虚しくてたまりませんでしたね。

別れてからすぐ彼氏からはLINEも電話もブロックされており連絡も取れない状態、拒絶される自分を見ると余計に悲しくなって、ひとりで夜を過ごすことが苦しく、マッチングアプリに登録しました。

名前もプロフィールも適当に設定して『彼氏に振られたばかりです』と書いたらたくさんの男性からメッセージが来て、気が合いそうな人を選んでやり取りをしていました。

既婚の男性から『慰めてあげる』『今すぐ会おう』みたいなメッセージも多く届いて、結婚している人へのモヤモヤが強かった私は、そんな人をあえて選んで愚痴を吐いたりしましたね。

実際に会うつもりなんてまったくないのに、その場限りの会話を繰り返しては彼氏への恨みを晴らしていたのだと思います」