「誰のための」不倫なのか

「結局、この人とはそのまま終わりました。

お互いに好きだとわかってはいるけれど、彼が既婚者なら進む先は不倫しかなくて、別居中とか関係ないですよね、ダメだよなと思いました。

ランチの後はそのまま駅でお別れしたのですが、最後まで笑顔で送ってくれた彼のことは忘れません。

その後はどんな話をすればいいかわからず、たぶん彼も同じ気持ちだったと思います。

『会ってくれてありがとう』とメッセージが来てそれに『こちらこそ』と返し、やり取りは終わりました。

彼と離れてみて気がついたのですが、元彼へのあてつけというか、自分も既婚者と関係を持つことで怒りを消化したい部分がどこかであったのだと思います。

自分がいながら既婚の上司を好きになった元彼が許せなくて、見返してやりたいというか。

こんな自分を元彼が知ることはないし、むしろ知られてしまえば嫌われる一方だと思いますが、私より報われない片思いなんかを選んだ元彼に何とかして近づきたかったのかもしれません。

この既婚男性のことは、元彼に関係なく好きになったと今でも思っていますが、不倫にならずに本当によかったです。

自分のせいで元彼に振られたのだ、と改めて思ったら、マッチングアプリで他人と話すことも楽しくなくなりました。

次に彼氏ができたら、放置して寂しい思いをさせるのではなくて、関係を大切にしていきたいと思います」(女性/31歳/接客業)