どれだけ親しくなっても「超えられない壁」があるのが既婚者

今回のケースでは、相手の男性が独身であれば、トントン拍子に話は進んで交際までたどり着けたと思います。

お互いに好意があれば成立するのが交際関係で、逆にどれだけ好意があっても「ダメ」となるのが不倫です。

不倫のリスクは先に書いた通りですが、相手と心が通い合い両思いなのだと確認できても、既婚者の時点で「超えられない壁」があります。そこで諦めるのが自分のため。

こちらの女性は、不倫の大変さを想像できたことで踏みとどまりました。

そこで改めて考えるのが元彼に自分はどんな姿を見せていたか。それを考えることで、やっと失恋の痛みを向き合うことができ、次の恋愛に向けて気持ちを立て直す勇気を持てました。

元彼を恨んでも仕方なく、そのせいで不倫のようなおかしな関係を手にするのも悪い道です。ひとりでしっかりと自分を見つめ直す姿勢が、人を大切にする気持ちを育てるのですね。

どれだけ親しくなっても「超えられない壁」があるのが既婚者と思えば、自分と相手を慈しめる恋愛とはどんなものか、を正しく受け止められます。

自分のせいで振られただけではなく、彼氏が報われない片思いを選んだとわかれば、衝撃が大きいことは理解できます。

それでも、「誰のための不倫」なのかと考えたとき、元彼へのあてつけとして自分まで既婚者に心を預けるような恋愛は、かえって自分をないがしろにします。

その前に自分と正しく向き合う勇気を持つことで、不毛な道へ進む足を止めることができると思いましょう。