ふくよかなボディとコクがヤミツキになる「エビスビール」

「エビスビール」

そして、1890年に誕生した歴史あるビール「エビスビール」をいただきます。

ビールの本場・ドイツのおいしさにこだわり続け、本物のビールの先駆的商品として知られる銘柄ですが、特徴的なのはふくよかなコクと、100%麦芽の深い麦の香りです。

「エビスビール」をグラスに注ぐところ

ザ・ビールとも言うべき仕上がりで、口に入れてすぐに麦芽の香りが広がります。また、クリーミーな泡も全体の味に強いインパクトを与えており、味濃いめの料理とのペアリングは特に良いように思いました。

夏場、「アサヒスーパードライ」のような辛口でキレの強いビールでスッキリするのももちろん良いですが、「エビスビール」のような濃厚な味わいで、疲れた体を癒すのも良いなと思いました。

飲む口は軽めだが、後から押し寄せる麦芽感がたまらない「サッポロ生ビール黒ラベル」

「サッポロ生ビール黒ラベル」

そして、支持者の熱量が高い印象もある「サッポロ生ビール黒ラベル」をいただきます。

飲み口こそ軽めですが、後から麦芽の旨み、クリーミーな泡の風合いが押し寄せてくることで、最後まで美味しくいただけるビールです。

「サッポロ生ビール黒ラベル」をグラスに注ぐところ

ビールの中には「最初の口当たりは抜群に美味しいが、後半はスカスカになる」「グラスに注いでからちょっと時間が立つと、ペラペラの味になる」といった銘柄もありますが、「サッポロ生ビール黒ラベル」はこういった「後味と劣化問題」を全てクリアしている印象で、後味も良ければ、注いだ後もブレない味を守っているようにも感じさせます。

どんな料理にも合うであろう良い意味でカドのない味わいも魅力で、この銘柄の支持者のアツい思いも妙に納得する筆者でした。

男らしい苦味と麦芽感が美味の「サッポロラガービール」

「サッポロラガービール」

そして、日本最古のビールブランドでもある「サッポロラガービール」をいただきます。

通称「赤星」の名で知られるもので、熱処理ならではのドシっとした味わいを感じるビールです。

「サッポロラガービール」をグラスに注ぐところ

男らしいとも感じる強い苦味と、ふくよかな麦芽感が特徴で、かなりの厚みがあります。また泡も昔ながらのビールを感じさせるクリーミーな印象で、全体的には強い飲みごたえ。

どんな料理とも合いますが、個人的にはやっぱり焼き鳥や煮込みといった伝統的な飲み屋メニューをいただく際には特に合うように思いました。

昔ながらの庶民派ビールを、今も缶ビールで気軽にいただける有り難さも噛み締めつつ、ガッツリいただきたい銘柄だと思いました。