あらゆるビールの良いとこどりを実現した「サントリー生ビール」

「サントリー生ビール」

そして、「サントリー生ビール」をいただきます。

発売直後はその美味しさから、在庫薄になったほどの銘柄で、人によっては「あらゆる銘柄の美味しいとこ取りをしたビール」とも言う絶大な支持を受けているビールです。

「サントリー生ビール」をグラスに注ぐところ

口当たりはスキッとしており、どちらかと言うと「アサヒスーパードライ」にも近い感じです。しかし、かと言って辛口というわけではなく、麦芽のあらゆる風味をふくよかに表現しており、この飲みごたえとバランスは進化系ビールと言って良いクオリティ。

爽快感を感じさせながら、ビール本来のボディも強いという味わいはヤミツキになる人続出も納得です。

ただし、グラスに注いでしばらくすると、あれだけ美味しかった飲み口が一気に劣化してしまうという難点もあります。そのため「サントリー生ビール」は開封後、できるだけ早く飲み干してしまうべきだとも思いました。

糖質ゼロを疑うほどの深いコクが特徴の「パーフェクトサントリービール」

「パーフェクトサントリービール」

そして最後に「パーフェクトサントリービール」をいただきます。

「ザ・プレミアムモルツ」以降、味・キレの設計に評価が高いサントリーが、そのノウハウや知見を全て結集させて実現させたのが本銘柄とのこと。糖質ゼロにしてアルコール5.5%とした力強い飲みごたえを楽しめる一品です。

「パーフェクトサントリービール」をグラスに注ぐところ

糖質ゼロということがまるで嘘のように感じるほどのコク深い味わいである一方、雑民のないサッパリとした口あたり。後味も軽めで、全体的にはかなりオシャレな味の設計になっているように思いました。

もちろん、ペアリングすべき料理なども選ばず、どんなシーンでも美味しくいただけることでしょう。

筆者個人的には、定番ビールを除けば「サントリー生ビール」は最高傑作!

ここまで国産の市販ビール、12銘柄を飲み比べしました。長い年月の中で絶大の支持を得続ける各社のビールはもちろん美味しかったですが、特に興味深かったのがサントリーの銘柄です。

「ザ・プレミアムモルツ」で他メーカーと一線を画しつつ、さらなる独自開発を進めており、いずれの銘柄も特徴的なビールばかりでした。

特に「サントリー生ビール」は筆者個人的には「定番ビールを除けば最高傑作だ」とも思うほどのクオリティで、本記事の取材で飲んで以来、指定の銘柄になりました。

さて、ここまで読んでくださったあなたはどのビールが気になりましたでしょうか。ぜひ本記事を参考にあなたにピッタリのビールを見つけ、この暑い時期を乗り切ってください!

音楽事務所、出版社勤務などを経て2001年よりフリーランス。2003年に編集プロダクション・デコ有限会社を設立。 出版物(雑誌・書籍)、WEBメディアなど多くの媒体の編集・執筆にたずさわる。エンタテインメント、カルチャー、 乗り物、飲食、料理、企業・商品の変遷、台湾などに詳しい。台湾に関する著書に『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)、 『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『台湾迷路案内』(オークラ出版)などがある。