塩をしてひと晩寝かせたアジを1分弱しか揚げないからフワフワ
「うちでは長崎県松浦港で水揚げされたアジを使っています。そのアジを営業終了後三枚におろし、塩をふったものを冷蔵庫でひと晩寝かせたものを揚げています」
塩をすることで余分な水分が抜ける。しかも熟成させるため、うま味が増すというのだ。
「これに小麦粉と溶き卵とパン粉をつけ、170度の油で揚げます。揚げ時間は1分弱。揚げすぎないため水分をほどよく含み、フワフワなんです」
生のアジを使っているがゆえに揚げ時間は1分弱。
揚げすぎないからこそ水分含有量も多く、フワフワなんだろうなあ、きっと。
揚げたてのアジフライがご飯、味噌汁、醤油漬けの卵黄、ワサビがのった大根おろし、漬物と一緒に届けられる。
アジフライには、キャベツとタルタルソースと揚げたアジの中骨が盛られている。
先述したように各テーブルやカウンターには、いろいろな調味料がおかれている。
客は思いも思いに好きな調味料でアジフライを賞味すればいいのだが、宮木さんオススメの食べ方を教えてもらった。
「アジフライに大根おろしとワサビをのせて醤油をかけて食べてください」
醤油だけでなく、大根おろし+ワサビでさっぱりと食べられた。
「僕はタルタルソースとウスターソースが好きです。お客様もタルタルソース&ウスターソース派が多いですね」
タルタルソースは毎日店で作っているそうだ。
タルタルソース&ウスターソースの合せ技もなかなか。
取材に伺った6月の薬味は青唐辛子の醤油漬け。ピリ辛でアジフライの味がしまった。
断固醤油派としては、やっぱり醤油だよなと思いつつ、ご飯をお代わり。
この店ではご飯をお代わりできるのだ。
「10杯食べた方もいます」