不眠になりやすい人には漢方という選択肢も

ぐっすり眠れず困っているなら、漢方薬もおすすめです。

漢方薬のなかには、「不眠」に効果が認められているものもあり、内科や心療内科などでも処方されています。

不眠には背景としてストレスや過労、血流不足などが関わっていることが多く、

・自律神経の乱れを整え、ストレスが原因の疲労や睡眠の質を改善する
・いらだちや興奮を鎮めて寝つきをよくする
・血流をよくして中枢神経の機能を回復し安眠に導く

などの作用をもつ漢方薬を選びます。

睡眠薬のような対症療法ではなく、漢方薬は根本からの体質改善が目指せるので、不眠になりにくいからだ作りにもアプローチすることができます。

不眠対策のためにじっくり湯船につかったり、運動を習慣づけたりしたいと思っていても、忙しくて続けられない日もあるでしょう。しかし、漢方薬なら1日3回服用するだけなので、無理なく続けることができますよ。

不眠におすすめの漢方薬

酸棗仁湯(さんそうにんとう)

ストレスや過労による心身の疲れを和らげ、疲れすぎて眠れないなどの不眠を改善します。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

比較的体力があり、ストレスを感じることが多くてイライラしがちな人に適した漢方薬です。心を落ち着かせることで不眠を改善します。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

イライラしやすく、のぼせや肩こり、疲労感がある人に用います。からだの熱を冷まして心を安定させる漢方薬で、不眠のほかにもイライラ、ホットフラッシュに使用します。

実際に漢方薬を飲む際には、自分の症状や体質を考慮して適切なものを選ぶことが大切です。合わない漢方薬を飲んでも効果が得られず、副作用が出やすくなる場合もあるので注意しましょう。

自分に合った漢方薬を見極めるのは難しいため、漢方薬に詳しい医師・薬剤師に相談することをおすすめします。

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暑い夏を乗り切るためには、ぐっすり眠ることが大切。しかし、暑さが睡眠不足を招く場合もあるため、意識的に睡眠環境や生活習慣を整えていくことが欠かせません。

よく寝れない人は、寝室の温度や寝具などが問題ないかチェックしてみましょう。夕方以降に軽い運動をしたり、半身浴を行なったりするのもおすすめです。

日中はアクティブに活動し、夜はしっかり眠って、夏の暑さに負けない毎日を送りましょう!

<この記事を書いた人>

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

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