関わりを拒絶する相手とどう向き合えばいいのか
一方で、ブロックされた側の気持ちはというと、「こちらはちゃんと話し合いたかったのに、向こうが勝手に逃げていった」「何も解決していないのに宙ぶらりんで置かれている」「無責任では」と、ブロックした側を責める言葉が多く出てきます。
当然のことで、コミュニケーションを一方的に断絶する相手を見れば、置き去りにされる自分や関係への悲しみが湧いてきますよね。
それが「すぐに」ブロックに走る相手への怒りとなり、別の手段を使ってコンタクトを取ろうとしたり家まで押しかけたり、無茶な行動につながることもあります。
そんな言動がいい結果を生んだケースはなく、無理やりに会って何とか仲直りが叶ってもまたすぐに同じようなつまずきが起こっては、衝動で動いてどんどん悪い確執ばかり育つのもよくあることです。
繰り返しますがブロックは一切の接触を拒否する強い意思の現れであり、そんな状態の相手に何をしても、前向きな話し合いができるはずはありません。
ブロックされたことで「このままでは終わってしまう」と焦り、仲を復活させたくてあれこれ動いても、かたくなに心を閉ざしている相手がこちらを受け入れるのは「許しを請い願う」ような必死さが必要であり、それが果たして正常な在り方でしょうか。
すがってほしくてあえて「すぐに」ブロックに走る人もいますが、そのやり方に乗ってしまえばその後ずっと「すがって仲を復活してもらった側」に立つ自分から降りられず、結局は対等なお付き合いができなくなります。そんなケースもまた多く見聞きします。
コミュニケーションを断っている相手には、何もしないのが最善です。
ブロックされたときにまず考えないといけないのは、「そこまでして自分との関わりを避ける相手の状態」。
無理にそこをこじ開けるのではなく、まずは置いておく、触れずにいるのがお互いのためといえます。