「ブロックさせた側」が悪いのではないと知る
ブロックする側の言葉には、「相手が悪い」「あなたがそうさせたのだ」と、自分の選択を相手のせいにするのもよくあります。
ですが、ブロックする以外にも相手と距離を置くやり方はいくつもあり、極端な選択をしたのはあくまでも当人の意思です。
空気が悪くなって「すぐに」ブロックして相手の気持ちを置き去りにした自分は忘れており、された側はこの事実を忘れてはいけません。
そこまでしないと心を守れないのがその人の弱さであり、選択の原因を「された側」が負う必要はありません。
ブロックするほど相手を遠ざけたい人の心理には「これ以上傷つきたくない」があり、ほかの選択肢を捨ててそれを選んだのが自分なら、理由を相手に持ってくるのは筋が違います。
ブロックがネガティブな感情しか生まない言動である以上は、選択した側はみずからがその責任を負うもの。
「ブロックされるようなことをした自分が悪いのだ」と考える人も多くいますが、実際にひどい振る舞いがあったのならそれを反省するのはまた別の話で、強い拒絶を見せるのは相手の問題であることを切り離して考える必要があります。
極端な拒絶へのショックで「謝りたい」「許してほしい」と事態をちゃんと見ずにブロックを解除してもらうことばかり考えると、本当の問題は何だったのか、そしてどんな解決ができたのかという客観視を失います。
ブロックされた側が考えないといけないのは、「そうする相手の事情」と「その相手と今後どんな関係を築けるのか」、そして自分の振る舞いを真摯に振り返ることです。
本当に自分が悪くてそれを伝えたいと思っても、「すぐに」ブロックまでして関係から逃げたがっている相手に自分の気持ちがまっすぐに届くことは難しいのが現実で、相手の選択に乗って「すぐに」何とかするのではなく、いったん冷静さを取り戻すのが先。
「ブロックさせた自分が悪いのだ」ではなく、「ブロックしたのは相手の選択なのだ」と正しく受け止めることで、不要な焦りを背負うことをやめられます。