「困った保護者に悩まされている…」そんな悩みを抱えている保育士さんは少なくありません。

「モンスターペアレント」といったワードが珍しくなくなり、度が過ぎる保護者の行為に悩まされる保育士さんは非常に多いです。

自分は関係ない、と考えているママも、もしかしたら知らず知らずのうちに「困った保護者」になっているかもしれません。

そこで、今回は実際に保育園に勤務する保育士さんに「困った保護者の仰天エピソード」について話を伺いました。

困った保護者の仰天エピソード!

インフルエンザの疑いがあるのに登園させる

3歳児クラス担任(31歳女性)

保育園のあるクラスではインフルエンザにかかった子が2人出ていたこともあり、少しでも体調に変化があればすぐに病院へ行くように保護者にお願いしていました。

しかし、仕事が忙しく病院に行けないということもあります。それを理解したうえでなるべく予防できるよう、子どもの体調に気を使ってほしいと考えていたのです。

そんな中、あるお母さんが高熱の息子さんを登園させようとしてトラブルになったことがありました。真っ赤な顔で、熱で充血した目をしていて、あまり元気もないという具合でしたので、お預かりできないという要旨を伝えたのですが、「仕事を休めない」の一点張りでした。

結局その日は仕事を休んでもらい、病院に行っていただいたのですが「インフルエンザ」と診断されたようです。

お仕事が大切であることは十分理解していますが、それよりも子どもの命も大切であると考えているので、お子さんの体調を最優先してほしいと思っています。

保育園が貸し出した服を返さない

5歳児クラス担任(37歳女性)

私の勤務する保育園は外遊びを多く取り入れているので、着替えがたくさん必要なのです。そのため、場合によっては教室にストックしておいた着替えでは足りないこともあり、その場合は保育園の服を貸し出して、後日洗濯して返却することがルールとなっています。

しかし、その保育園の貸し出しの服や帽子などをなかなか返却してくださらないママさんがいます。

忘れているのか、意図的になのかはわかりませんが、何度か返却をお願いしましたが最終的には「もう覚えていない」と、そのままお子さんは卒園してしまい、そのママさんに相談することはできなくなってしまいました。

1着無くなった程度で大騒ぎすることではありませんが、他にも使用するお子さんがいるということや、他の保護者の方との公平性を保つためにも、返却してほしかったなと思っています。

新年度の担任変更を求める

5歳児クラス担任(28歳女性)

4月になって子どもたちが進級し、それにともなって担任の保育士も変わります。この際に決定した担任に納得がいかず「担任を変えてくれ」と園長に話していたお母さんがいました。

何が理由だったのかはわかりませんでしたが、1週間ほどほとんど毎日事務室に来ては園長に担任の変更を求めていました。

しかし、しばらくして担任の変更はないと諦めたようで、以前と変わりなく毎日子どもを登園させるようになりました。