叱ってもいい、そのぶん『褒めちぎる』!

そこからは意識的にムスコが出来るようになった事・頑張っていることを見つけるようにし、どんな小さいことでも褒めちぎるようにしました。

ただ「はいはいすごいねー」と『褒める』だけでなくて、しっかりと『褒めちぎる』というのが自分なりに決めた大切なポイントです。

「きんちゃん今1・2・3って数えられたの!?凄いじゃん天才か!?」

「スプーンで食べるのとっても上手くなったねぇ~!もうプロ級じゃん!」

「車のくるところだからちゃんと立ち止まったの?よく見てたね~賢いなぁ!」

「おおー!オモチャないなーい頑張ったね!ママ大助かりだよ有難う~!」

そうやって毎日なにかしらムスコのいい部分をコツコツ褒め続けると、1カ月たった頃に自然と変化が訪れました。


ワタシ「お~い、きんちゃ~~ん!」

ムスコ「うきゃぁぁぁ~!ママぁ~~!!」

旦那「わ~最近のきんちゃんママ大好きすぎてパパ妬いちゃうわぁ~」

ムスコはワタシに呼ばれると満面の笑みで抱き着いてくるようになり、顔色をうかがってビクビクすることも無く、自分の気持ちをまっすぐ伝えられるようになりました。

その影響は家族の中だけでなく、公園ですれ違う人にニコニコ話かけたり、散歩中の犬に興味を持ちナデナデしてみたり。
時々チラリとワタシを見ては、安心した顔でズンズン歩いて行きます。

ああ、ムスコにとって『自分を肯定し、見守ってくれる人』にワタシはやっとなれたんだ…!

『見守ってるよ』を伝える子育てを

ムスコは褒められることで自信が付き始め、ワタシ自身もその姿を見ることで少し子育てに自信がついたような気がします。

相変わらず忙しくてキリキリしてる時は「もうテレビはおしまいなのー!早くいかないと保育園遅刻しちゃうよ~~!!」と声を荒げてしまう日もあります。

でも、褒めちぎることで少しづつ信頼関係が生まれたのか、ムスコは『も~分かったよ、しょうがないなぁ~…』という顔をしてしぶしぶ言うことを聞いてくれることも出てきました。


ちなみに母親は、ワタシが大人になってから何度も「アンタが子どもの頃、お母さん色々悩むことがイッパイあって殆ど八つ当たりみたいに怒ってばっかだったね、ゴメンね。」と謝ってくれました。
その度に、「いや、今ならお母さんの気持ちも分かるよ。あんなワガママ放題だったらストレス溜まってなくても怒りたくなるよ。気にしないで!」と言っています。



自分は今叱っているのか、ストレスをぶつけているだけなのか、その両方なのか、分からずに叱りつける時があるかもしれません。

ただ褒めるだけは埋まらない溝ができてしまう事もあるかもしれません。

でももし、そんな不安に気づいた時は、母親が言ってくれたように、キチンとワタシの本当の気持ちを伝えようと思います。


恥ずかしがらずに、褒めて、謝って、素直な気持ちを伝えること、この3つを大事にして今後もムスコと一生懸命向き合っていきたいと思います。


つづく

 大手出版社から単行本を数冊発表し、現在は休業中の(元)漫画家。アシスタント業をメインにしながら、主婦業とお母さん業でも大忙しの毎日。夫である鈴木妄想とオタクトークで燃え上がるのも日課。息子の笑顔と各国アイドルのPVを見て癒されている。

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