「早くしなさい!」ではなく「いつするの?」

いつも時間に追われ「早くしなさい!」が口癖のママも多いですが、「早くしなさい」は親の都合が入った言葉です。早く片づけたいという親の気持ちが「早くしなさい」という言葉になってしまいますが、よく考えれば宿題は翌日子どもが学校へ行くまでにやれば良いもの。夜やろうが朝やろうが、いつやっても良いのです。

だったら「早くしなさい」と命令をして子どもをうんざりさせるのではなく、「いつするの?」と問いかけるように言ってみたらどうだろうか。宿題は頭がスッキリしている朝にやりたいと思っている子どもだったら「朝やるよ」と言って自発的にやる子もいるようです。

「早くしなさい!」を「いつするの?」に言い換えることによって、子どもが自発的に動くようになる可能性が広がると言いますから、子どもの意思や子どもがやりたいタイミングで行動ができるよう、時間に余裕を持った環境づくりが親として出来ると良いですね。

15分を1単位として計画を立てる

帰宅してから寝るまでの時間を15分単位で計画し、実行させるというものです。例えば帰宅してから15分は算数の時間、その後15分は国語の時間とし、その後は15分ずつ休みながらトータルで30分ゲームの時間とするように、行動を15分単位で区切ります。

慣れてきたら15分を30分、30分を1時間というように、子どもに計画を立てさせその通りに実行させる癖をつけていくと、子どもに自発性が芽生えるようです。

勉強に限らず、子どもに自発性が生まれれば何かにつけて良いことは言うまでもありません。

「まだムリ!」ではなく「どこまでできるかな~?」

好奇心旺盛な子どもは「〇〇がしたい!」とよく言ってきます。しかしそれが子どもにとって初めてやることであれば、親が考えることは「まだムリじゃない?」ですが、無理だと思っても「どこまでできるかな~」と言って、とりあえずやらせてあげるようにすれば、自発的に動き出す子どももいるようです。

「ダメ」を「どこまでできるかな~」に変えていけば、子どものやる気はどんどん増していき、出来た時は一緒に喜ぶ機会を増やしていけば、子どもはどんどん成長します。

親にとっては少し勇気がいることですが、子どもの自発性を育てるために「どこまでできるかな~」を口癖にしていきたいですね。

まとめ

このように、子どもが自発的に動くようになるには、普段からの親の意識と、子どもへの声掛けが重要であることが分かります。

忙しく日々イライラしながら成り行きまかせに過ごした1日と、目的意識を持って過ごした1日を10年重ねたら、その差は間違いなく大きく違ってくるはずです。

目先の学力に捉われることなく、子どもの自発性を助ける行動をすることこそ勉強が出来る子になることを意識していきたいですね。

ライター。不動産会社に10年ほど在籍し、賃貸営業、賃貸事務、売買仲介、売買仲介事務、不動産管理営業、不動産管理事務など幅広く経験。現在も不動産会社で勤務しており、おもに賃貸仲介をメインで活動中。好きな言葉は、「根拠のない自信はおおいに結構。それを裏づける努力をするべし」。二児の母でもある。