ClariS『ひらひら ひらら』

ClariSの春をコンセプトにしたコンセプトミニアルバム『SPRING TRACKS -春のうた-』のリードトラックとなった曲。

『さよならメモリーズ』(supercell)、『sakura』(NIRGILIS)、『明日、春が来たら』(松たか子)、『赤いスイートピー』(松田聖子)という春らしい4曲のカバー曲を収録した同作の中で唯一のオリジナル曲であり、歴代の名曲のメロディと並んでも引けを取らない旋律の美しさを味わうことができる曲です。

しっとりとしたテンポに乗せて、恋の終わりを散りゆく桜の花びらに重ねて描く情景的な世界観の広がりが素晴らしく、また、和のテイストを取り入れたトラックが持つ情緒も強い印象を残します。

カバー曲のセンスもおもしろく、作品そのものが春に聴きたくなる1枚です。

yozuca*『サクライロノキセツ』

"桜"や"春"をテーマにしたアニソンといえば、絶対に外せない作品が『D.C. ~ダ・カーポ~』シリーズでしょう。

不思議な「枯れない桜の樹」が一年中咲き誇る「初音島」を舞台にした本作からは、数多の"桜ソング"の名曲が誕生しましたが、今回、ピックアップしたのはアニメ版第2期のオープニングを彩ったyozuca*さんの『サクライロノキセツ』です。

同じくyozuca*さんが歌唱を担当し、前期シリーズの主題歌として使用された『サクラサクミライコイユメ』が明るくポップに桜の美しさを表現した楽曲でしたが、こちらは、一転してグッとシリアスなアプローチを用いており、曲調も打ち込みを多用したハードなサウンドとなっています。

恋にまつわる心情を綴る複雑なタッチの歌詞も印象的で、yozuca*さんの切なげな歌声も相まって、綺麗な音の中にも、どこか悲壮な雰囲気を感じさせる"エモい"桜アニソンです。

村川梨衣『Sweet Sensation』

"りえしょん"の渾名で人気の声優、村川梨衣さんのデビューシングルで、テレビアニメ『12歳。~ちっちゃなムネのトキメキ~』の主題歌として使用された楽曲。

歌い出しから、恋の始まりを「目覚めたての春」という言葉で表現し、その想いをスピード感のあるサウンドに乗せて歌い上げるストレートなラブソングです。

歌詞も良いのですが、デビュー曲ということで、まだまだ歌声にあどけなさが残る村川さんの初々しい歌声が一番の聴きどころです。

両A面シングルとしてリリースされた本シングルの「もう一つのA面」である『Baby, My First Kiss』も、キラキラした電子音が気持ち良いポップスで、そちらも併せてどうぞ。

都内在住の極々平凡なサラリーマン兼、アニメ、音楽、プロレス、映画…と好きなものをフリーダムに、かつ必要以上に熱っぽく語るBLOG「さよならストレンジャー・ザン・パラダイス」管理人。永遠の"俺の嫁"である「にゃんこい!」の住吉加奈子さんと共に、今日も楽しいこと、熱くなれることを求めて西へ東へ。