HoneyWorks meets スフィア『一分一秒君と僕の』

こちらも卒業を思わせるセンチメンタルで、かつ温かみのある歌詞が魅力の1曲。人気クリエイターユニット、HoneyWorksがスフィアの4人をゲストボーカルに招いた制作した楽曲で、映画『ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~』のエンディング主題歌として使用されています。

スフィアの魅力であるユニゾンの美しさと、それぞれに声の個性が際立つ4人の歌声を最大限に活かしたドラマティックなメロディが美しく、弦楽器や鍵盤楽器の多彩な音色も楽曲全体の情感を大いに盛り上げています。

青春時代の一時的な別離と、それでも未来へと繋がる友情と絆を切り取った瑞々しいドラマ性も胸を打つものがあり、新世代の"卒業アニソン"としての確固たる存在感を構築しているナンバーです。

プリキュアオールスターズ『イマココカラ』

春の風物詩のひとつが、プリキュアシリーズの劇場版。テレビシリーズと同じく、春映画で使用された劇中歌や主題歌も名曲多数ですが、今回チョイスしたのは、タイトルも春爛漫な『映画 プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪』の劇中歌です。

この曲は、本作のメインとなる『Go! プリンセスプリキュア』と、その直近の先輩にあたる『ハピネスチャージプリキュア!』に登場する7人のプリキュアが歌唱を担当しています。

ゆっくりしたテンポに合わせて、各声優が持つ歌声の個性が花開いていく楽曲構成には、グループ歌唱ならではの楽しさがあり、エレガントなメロディがその歌声の魅力を更に後押しします。

中島愛さん(キュアラブリー)や戸松遥さん(キュアフォーチュン)など、アニソン・声ソン界の実力派ボーカリストが参加していることもあいまって、歌唱レベルも非常に高く、とても聴き応えのある曲です。

"花のプリキュア"であるキュアフローラが活躍する同作らしく、花をメインのモチーフに据えながら、正義や愛、友情の為に戦うプリキュアの心情を描く歌詞のタッチもお見事で、プリキュアシリーズが生み出した"春ソング"として輝いています。

なお、映画の主題歌バージョンでは、本曲の歌唱をモーニング娘。'15が担当。そちらもオススメです。

marble『さくらさくら咲く ~あの日君を待つ 空と同じで~』

人気アニメシリーズ『ひだまりスケッチ』の第3期シリーズ『ひだまりスケッチ×☆☆☆』のエンデイング曲。

シリーズの歴代エンディング曲を担当し、ファンにはお馴染みのmarbleによるこの曲は、これまでの楽曲にないハイテンポでロックなバンドサウンドが特徴です。

miccoさんの繊細でありながら声量のあるボーカルが、ポップでありながらも熱い演奏と巧くマッチしており、サウンドの疾走感と共に"歌"の存在感を強く心に残してくれます。