「やる気」を生むのは「楽しい」という気持ち
筆者も経験がありますが、落ち込んで何もする気が起こらないときほど、一方でそんな自分に焦り、衝動で目の前の「気分転換」に飛びつきます。
「楽しい気分になれるだろう」という思惑は、最初は新鮮さからすぐに叶いますが、それを持続するためにまた新しいストレスが生まれると、結局は始めたときよりメンタルが下がるようなこともあります。
やる気を生むのは動く自分を前向きに受け入れられるときで、そこには「楽しい」「やりがいがある」など、することそのものに価値を見いだせる状態です。
それなら、気分転換で新しいものに手を出すときほど、「続ければどうなるか」を想像するのが必須。
ゲームなどある意味課金を前提にしたものは、それができないなら「弱いキャラのままの自分」「課金したプレイヤーとの差」から逃げられず、それにストレスを覚える可能性があることを考える必要があります。
やる気を生むのが「楽しい」という感情なら、新しいことを始めるときは自分の求める楽しさがどこまで叶うか、を一度は想像してからが無難で、そうすることで無理を避けられます。
そんなことに頭を使う余裕がないのがやる気のない状態ではありますが、「手を出した挙げ句にさらに落ち込む」ような事態こそ本来は避けるべきで、心が不安定な自覚があるのならあえて「堪える」のを意識すると、それ以上の落ち込みを防ぎます。
それなら、失敗しない「楽しい」には、どんなものがあるのでしょうか。
やる気が出ないとき、意識したいこと
1: 好きな映画や漫画など、慣れた「好き」を取り戻す
お気に入りの映画や漫画、小説などは、心にそのときの「好き」が刻まれていて、ふたたび目にするとその感情が蘇ります。
慣れた「好き」は、落ち込んでいるときほど実は新鮮で良い刺激を与えてくれるもの。
逆境にめげず立ち上がる主人公を見て「私も」となる経験は、持っている人も多いのではないでしょうか。
新しいものでなければ刺激はない、と考える人もいますが、やる気が出ないときは慣れた「好き」を取り戻すことでメンタルが上がります。
2: 体力の底を作るために「体をあたためる」
やる気が起こらない、ストレスが全身に広がっている状態は、動きが鈍く実際に行動力が滞るため、体が冷えやすくなります。
体の冷えは内臓のはたらきを弱め、便秘になったり食欲が失せたり、活動にいい影響を及ぼしません。
何かを楽しむにも体力が必要で、前向きな心を取り戻すには同時に体の調子も整えるのが正解です。
体をあたためると血管が開き、内蔵が正しくはたらければ消化も進み、食事を楽しむ意識も戻ります。
暑い夏であっても、シャワーで済ませるのと湯船に浸かるのでは疲れの取れ方がまったく違うのと同じで、体にしっかりと熱を入れる意識があると暴飲暴食を避けられるのもメリットです。
気分転換に好きなものをたらふく食べる、というものもあり、それが間違いだとは決していえませんが、体に負担をかけることなら度が過ぎればやはり毒、無茶をするより体をいたわる食事が疲れを防ぎます。
飲み物であったり食べ物であったり、また入浴であったりと、体をあたためることは身近な生活で叶います。