3: 「規則正しい生活」は安定したメンタルの基本
ストレスが強いと、夜ベッドに入っても動悸がして眠れない、という人は多いもの。
やる気が出ない状態では逆に「いつまでも眠っていたい」と思う人もいますが、普段の生活のリズムを崩すとそれが不調を強くします。
規則正しい生活が体にはいい、なんていうのは当たり前に知っていることですが、やる気が出ないときこそ意識したい一つです。
休日の朝に起きるのが億劫でも、ひとまずベッドから出てコーヒーを淹れる、洗濯をするなど、いつも通りに体を動かすと「それをしなかったとき」のストレスが生まれません。
何をするのも面倒で放っておきたい、でも放置すればその悪い結果を受けるのは自分であり、結局は「ダメな自分」を実感する負のスパイラルから抜け出せなくなるともいえます。
朝食を食べるのは無理でも洗濯機を回して干す、それができれば生活の環境は大きくは崩れないですよね。
メンタルが落ちていくのを加速させる一つに、身を置く環境の悪さがあります。
散らかった部屋に「いつもは」落ち着いていられても、やる気のないときはそれが嫌なものに映り余計に心の状態を悪化させるので、「生活を今より悪くしない」ことは、前向きさを取り戻す大切な鍵だと筆者は考えます。
規則正しい生活は安定したメンタルの基本であることを、落ち込んだときこそ思い出したいですね。
やる気が出ないときは「落ち着けるもの」に触れる
ため息ばかりでどうにも体が動かない、楽しかったものも今は触れたくない、そんなやる気のなさは誰もが陥る可能性があり、いつそうなるかもわかりません。
それでも、仕事に家事にとするべきことからは逃げられず、何とかしたいとあがくのもまた、当然だと思います。
気分転換は思考や気持ちの切り替えに確かに有効ですが、取り戻したいのが楽しい気持ちと心の落ち着きなら、無理をしない範囲で手を伸ばすのが正解。
先ほどの段で書いた「慣れた好き」を改めて受け入れるのはいい意味での手っ取り早さがあり、人を巻き込むことなくできるもの。
食事でも家事でも、自分の力でどうにかなるものに目を向けると、その結果の「充実」を楽しめる大きな喜びを受け取れます。
やる気を生むのが「楽しい」という感情なら、実際にそれを与えてくれるのは自分が落ち着けるものであるのも事実です。
いきなり超回復するような効果は狙わず、心と体に負担をかけない過ごし方が、何よりも自分を大事にする方法ではないでしょうか。
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やる気が出ないと、その自分が周囲に迷惑をかけることもあって余計に焦ります。
だからこそ、自分の心と体の状態を丁寧に見つめ、大切にする意識が回復には欠かせません。
「楽しい」を無理のない範囲で取り戻す意識を持ちたいですね。