本音を打ち明け合う機会を持てるかどうかが大事
実際に、「恋人にもう好かれていないと思う」と嘆く人がいてその恋人に真意を確認すると、「以前と変わらず好きだし付き合っていきたいけれど、関係に安心して自分から連絡するのを怠っていた」というケースはあります。
「返事はきちんと送るけれど、自分から積極的に好意を伝えていくのが恥ずかしくなった」と話す人は男女関係なくいて、関係の変化に心が落ち着いておらず好きなのにその自分をきちんと見せられない、という場合もあるのですね。
それでも、交際はふたりがいて叶うものであり、関係を続けるのはお互いの愛情があるからこそ、それを「一緒に」育てる意思がないと続きません。
「彼女なら(彼氏なら)わかってよ、察してよ」と何も伝えずに自分の事情を押し付けるのは甘えであって、関係にあぐらをかくような姿は悪い依存を生みます。
付き合う前は見えてこなかった交際についての価値観の違いがわかるようになって、「連絡の頻度についての考え方」で衝突して終わるケースもあります。
こんなすれ違いを防ぐには、本音を口にできる関係であることが大切です。
これでいいだろう、と思うだけではなく「自分はこう考えている」と相手にしっかりと伝える姿勢があると、相手の気持ちもまた聞いて「ふたりにとって」いいやり方を思いつきます。
交際に至ってからの自分の変化を相手がどう受け止めているかは、言われない限り気がつくことは難しく、ネガティブな指摘を受けたときは「相手はなぜそう感じたのか」を聞いて自分の気持ちを知ってもらうことが、嫌な衝突を避けられます。
愛情があるのならなおさら、自分だけの了解で在り方を置くのではなく、その自分を知ってもらう努力が、相手にとっては信頼の証です。
「放置されているかも」と思う側は、相手はその自分についてどう思っているのかを一度は確認することで、今後の付き合い方を考えられるはず。
「こちらとの『次』を当たり前に考えているから連絡が減っている」のか、「こちらの気持ちは無視して自分の在り方を押し通している」のかがわかれば、交際を続けていけるかどうか判断できます。
関係の本当の安定は、互いに「相手の本音を受け止めている自分」に安らぐことで生まれると筆者は考えます。
ふたりのつながりを維持し育てていくのは、相手の役目ではなく「一緒に」やっていくこと、それを叶える一歩が本音を伝え合う姿勢です。
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「好きだから連絡しない」は、相手の気持ちに不安があればまず理解できません。
その不安はお互いの本音や本心を掴んでいないからで、どんな在り方がいいのかは話し合わない限りわかりません。
ただの放置かどうかを正しく判断するためにも、連絡が減っているときは相手と向き合う勇気を忘れたくないですね。