「最近、健康診断で血圧が高めだった」
病気ではないが、血圧が気になっているという方は意外に多いようです。
もしかすると、その血圧は冬にさらに高くなってしまう可能性も……。
今回は冬の高血圧の原因やリスクについて解説し、自分でできる対処法を紹介します。この記事を参考に、冬も健やかに過ごしましょう!
高血圧とは? 高血圧の基準
高血圧とは、安静にしている場合の血圧が、慢性的に基準値よりも高い状態をいいます。
日本高血圧学会が定めている高血圧診断基準は、病院での診察時の最高血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、または最低血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上です。自宅で測定する家庭血圧については、最高血圧が135mmHg以上、最低血圧が85mmHg以上と診察時よりも低い基準になっています。
高血圧には、病気が原因の「二次性高血圧」と、主に生活習慣の乱れが原因の「本態性高血圧」の2種類があります。
高血圧はさまざまな病気のリスクを高めるため、早めの対策が大切です。
なぜ冬に血圧が上がるのか?
冬に血圧が上がりやすい代表的な理由を3つ紹介します。
1.冬の気温のため
冬は気温が低いため、血圧が上がりやすい季節です。気温が低い場合、体温を維持するために血管が収縮します。
春から秋は血圧が正常範囲の方も、冬は基準値を超えてしまうことがあります。
2.冬は味の濃いものが食べたくなるため
日本人の食生活は食塩摂取量が多くなりやすい傾向にあり、食塩の過剰摂取が高血圧の原因のひとつになっていることが多いです。
とくに冬場は、味覚感度が下がって味の濃いものが食べたくなったり、鍋物やラーメンなど塩分が多い食事が増えたりするため、血圧がより上がりやすくなります。
3.冬は運動不足で体重が増えやすいため
高血圧の原因には、運動不足や肥満も当てはまります。冬は、寒さで外出を控えたりこたつに長居して動かなかったりなど、運動不足になりがちです。また、冬はイベントが多いため、運動不足に加えて、食べ過ぎによる体重増加もしやすい季節といえるでしょう。