こんな関わり方をする人には要注意

「自分がしたいから」で動く

たとえば野菜などのおすそ分けをしたいとき、まずは相手に連絡をして受け取ってもらえるか確認し、数や量を調整して向かいますよね。

境界線を無視する人は、電話もなく突然訪ねてきたり、「持ってきたから」と求めてもいないものを置いていったりします。

「自分がしたいから」が行動の理由であって、相手の都合や状態などは二の次になるのは、自分の満足しか考えていないから。

「相手はどうか」を確認せず一方的に自分の気持ちを押し付ける人は、他人との間にある健全な境界線が見えていません。

こちらのことを何でも知りたがる

仕事や住所、家族構成など、相手の情報を何でも引き出そうとするのも境界線を無視しているといえます。

心の距離の近さから、自分は相手のことをすべて「把握してもいい」と勘違いしているパターンです。

自分について、他人に何をどこまで伝えるかは人それぞれ許す範囲が違います。

どれだけ仲が良くても、相手が言えるかどうかまで考えずにあれこれと尋ねるのは不躾なこと。

「仲がいいのだから」「信用しているから」と、自分が向ける感情だけで相手にも同じような状態を求める人がいますが、どう在るかは相手が決めることですよね。

無遠慮に何でも知りたがる人は、こちらを尊重していないのと同じです。

断ると不機嫌になる

他人との間に境界線を引けていない人は、自分の気持ちが「受け止められて当たり前」と考えています。

善意や好意など相手のために良かれと思って動く人ほど、実際は自分の気持ちを満たすことが最優先で断られると不機嫌さを隠しません。

本当に相手を思ってのことなら、「今は結構です」とする気持ちを受け入れることができるはず。

そうではなく、「せっかく」と自分の都合を前に出して相手を責めるような人は、自己満足が行動の目的なのですね。

相手には相手の気持ちがあり事情がある、それを汲むのが対等であって、断ると不機嫌になるのは境界線が曖昧になっているからと思いましょう。