小学校高学年まで

筆者が話を聞いた中では、小学校高学年まで異性の子どもと一緒にお風呂に入っていたという家庭は少数派でした。

「うちは娘と息子がいるのですが、ふたりとも中学校に入る直前まで何も気にせず異性の親とお風呂に入っていましたね。

親のほうから『さすがに中学校に入ったらひとりで入りなさいよ』と話したくらいです」(広告業/40歳)

このように、このタイミングまで一緒にお風呂に入っている家庭では、親のほうから「もうやめない?」と提案することが多いようです。

一方で、ある女性からはこんな意見もありました。

「私は子どもはまだいないのですが、私自身が父親と小学校が終わるまで一緒に入っていました。

でも、正直嫌でしたね。私から『もう一緒に入りたくない』と言うと傷つけちゃうかなと気を遣って言えなかったし、その成長をからかわれる気もして。たしかに体型の変化などは遅いほうだったのですが……。

両親のどちらかが気を利かせてひとりで入らせて欲しかった……」(ソフトウェア開発業/33歳)

このように、親には言えず内心で「もうひとりで入りたい」と感じている子どももいます。

子どもからの主張のあるなしに関わらず、まずは親のほうから少し離れてみるという態度も大切かもしれません。

子どもの成長や心の変化には個人差があります。

ゆえに、異性の子どもと一緒にお風呂に入ることに関しても、「このくらいの時期にはやめたほうがいい」という正解はありません。

まずは、自分自身が子どもの頃はどうだったか、いつ頃から抵抗感があったのか、という部分を思い出してみましょう。

自分の記憶、そして子どもの成長の様子をしっかりと観察して、適切なタイミングが見極められると良いですね。