相手に対して「こうであってほしい」と願ったり、自分についても「こうあるべき」の理想を持ったりするのは、悪いこととは決していえません。

理想は目標であり、それがあるから自分の振る舞いを良いものにしようと考えられるのもたしかです。

恋愛でも、自分が持つ「理想」は幸せになるための指針になりますが、だからこそ「本当に叶うものかどうか」の意識も大切です。

恋愛が長続きする「理想」とは、どんなものなのでしょうか?

自分の希望が「理想」になる

「優しい人がいい」のような漠然とした思いから「毎日電話で話すことを嫌がらない人」という具体的な気持ちまで、お付き合いする相手に求める「理想」には自分の希望が反映されます。

そして、自分に向けても「相手の気持ちを尊重すること」「喧嘩になっても感情的にならないこと」など、こうあってほしいという希望がありますよね。

理想はどれも前向きな状態であって、それが叶う相手と自分を正解とするのは、恋愛に対して積極的に楽しみたい姿勢の現れといえます。

相手を見るとき、自分の持つ理想が叶うかどうかを知ろうとするのは間違った人を選んで失敗しないためで、理想があるから行動が決まるという人も多いもの。

過去に、相手のやり方に深い傷を負ったことで「それをしない人」を求めるという場合もあって、理想には自分を守る意識も含まれます。

反対に、希望や理想を持たないことで幅広い視野で相手を知ろうとする人もいて、その姿勢も型にはまった恋愛を避ける大切な気持ちといえます。

大切なのは、理想を持つこと自体を意識するのではなく、「自分はどんな恋愛をしたいのか」をきちんと理解する姿勢ではないでしょうか。