自分の「理想」が叶う相手なのか、本当にわかる瞬間とは

相手について、「まだそこまで踏み込めませんでした」と話す女性は、そのときの自分の姿にも「本音を言っていなかった」と気が付きます。

「意見が違うときに私の気持ちを否定する」相手を見たとき、どんな言葉が返ってきたのかを尋ねると「その考え方は極端じゃないかな」と指摘されていて、そこで「自分がそう思うのはこんな経験や背景があるから」まで伝えることができていれば、相手にも自分を知ってもらうやり取りになったのではないでしょうか。

極端だと言われたことが彼女には「否定された」となり、そこで本心を口にするのをやめて「傷つけられた」気持ちだけが残るのは、少し寂しい気もしました。

知り合って間もないからこそ相手に心を開くのは難しく、返ってくる言葉がネガティブなものだと大きく動揺するのは当然です。

そのときに、コミュニケーションを諦めるのではなくもう一歩踏み込んでみる、「そう思う自分を知ってもらう」意識が、自分の理想が叶う相手かどうかを知る重要なやり取りに発展します。

自分の抱える背景や事情を知ってそれまで否定するような相手なら、そのときが本当に「合わない」と判断できる姿で、そこまで進める会話が叶うかどうかもしっかりと見ることができます。

出会いを大切にする気持ちがお互いにあれば、意見がすれ違うときに否定で終えるのではなく「なぜそう思うのか」まで相手について知ろうとするのが、いい関係を育てていこうとする姿勢です。