こむら返りになりやすくなる → ホント!

私自身は経験していないのですが、糖質制限をして脚などが攣りやすくなった(こむら返りになりやすくなった)という話をしばしば耳にします。Google検索をしてみても、いくつか事例が見つかります。

これは、糖質を主食にしないだけでなく、野菜などに含まれる微量な糖質まで制限するなど、かなり強度の高い糖質制限をしているケースに見られるようです。

カルシウムやマグネシウムなどのミネラル不足が原因と考えられ、ミネラル系のサプリメントを摂取したり、ミネラルが豊富な野菜・海藻・大豆・ナッツなどを食べることで改善できるという報告が上がっています。

要するに、糖質制限をした結果、体に必要な栄養素を摂取できなくなってしまったわけです。

ダイエット目的であれば、糖質を主食にさえしなければ充分に効果が出ます。「糖質以外なら満足いくまで食べられる」という、糖質制限ならではの食の楽しみを活かす意味でも、極端な偏食をしないでいろいろなものを食べる、ということが対策になります。

 

体が怠くなる、疲れやすくなる → ウソ!

糖質制限をした結果として「体が怠くなった」「疲れやすくなった」という話は、確かに耳にします。

が、これは、体に異常がない限りは、摂取エネルギー不足だと言われています。

記事『「糖質制限ダイエット」で絶対にやってはいけないこと3つ』 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/21694 ]

糖質制限では、摂取するエネルギーまでを制限する必要はありません。

「糖質制限をしながら、なおかつ朝ご飯と昼ご飯を抜きました」
「ヘルシーに野菜しか食べていません」

となれば、単なる摂取エネルギー不足、栄養失調であり、倦怠感が出てきたり、疲れやすくなって当然です。

私(男性34歳・174cm65kg)は、糖質制限開始3ヶ月で、三食とも糖質を主食にしない生活へとシフトしています。現在、基礎代謝は約1530kcal / 日ほどあります。

肉や魚や卵やチーズなどのタンパク質は、1日平均300g以上は食べています。多い時には500gを越える日もあります。脂っこいものも無頓着に食べています。むしろ、オリーブオイルを積極的に使い、またナッツを間食することで、意識的に脂質を摂取しています。

古い栄養学の常識からすると、明らかに摂取カロリーオーバーですが、それでも体重は一切増えていません。

糖質制限時にどれくらいまで食べていいのか、というのは、体格や年齢や性別によって変わるので(筋肉量が多いほど痩せやすい)、なかなか難しいところです。

私の場合は三食を満腹になるまで食べ、なおかつナッツを間食しても問題ありません。筋肉量の少ない女性の場合でも、通常量の食事を食べる分には、なんら問題はないと思われます。


以上、糖質制限ダイエットをすると現れるとされる症状のウソ・ホントと、症状への対応策を紹介しました。

これらデメリットはすべて、同時にエネルギー摂取制限をしてしまったり、偏食をしてしまったり、あるいは急激に食事内容を変えた影響で現れる症状です。

コツは、ゆるやかに糖質制限をスタートさせること、そして糖質以外は我慢せずにしっかり食べること。ぜひみなさんも試してみてください。