その2「仕事と恋の両立は難しい……」

社内で顔を合わせていることで、休みの日に会いづらくなった。そんな声も聞かれました。

「休みの日に会っても、彼からは仕事の指導ばかりでした。彼は役職に就いていたので、会っても何か言いたげで、息抜きにならなかったと思う。

私は私で、寂しかったのに彼に甘えられず……。仕事上でも、もっと彼をサポートしてあげたかったけど、私の実力不足でできなかった」と話してくれたのはTさん。

恋仲なら、相手に甘えたり、相談に乗ったり、手助けしたりすることで、距離が縮まっていくでしょう。

しかし、プライベートでも自分たちの素を出せないとなると、関係がダメになるのも時間の問題です。

社内で顔を合わせているからこそ、相手の行動が気になり、すれ違いの原因が生れやすいのも社内恋愛の難しさかもしれません。

その3「プライベートで会いづらい……」

周囲にバレないように気を遣う大変さもあります。

「行きたいお店、場所に行けなかった。彼に提案しても『そこは会社に近いからダメ』『そこは取引先だからダメ』ばかり。

だから、会う場所は決まって居酒屋の個室でした。会い方に気を遣わなきゃいけないことが寂しかったし、疲れてきちゃって……。

彼も『会うのにお金がかかり過ぎる』と、いつも不平不満を言っていましたし」と話すのはAさん。

「どこで誰が見ているかわからないから」と、人目を気にしたデートになってしまうのは辛いところですね。

逆を言えば、それができるのは社内恋愛だけとも言えます。

“ここ”をふたりがどう捉えるかによって、今後の関係は大きく変わってくるでしょう。