花粉症には漢方も選択肢のひとつ
これまでご紹介した花粉症対策に加えて、漢方薬の服用もおすすめです。漢方薬は鼻水などの症状の回復だけでなく、花粉症を体質から根本的に改善するアプローチができます。
また、眠くなるような副作用もないため、忙しい毎日にも取り入れやすいのがメリットのひとつです。
花粉症には下記のような働きのある漢方薬を選びましょう。
・鼻水やくしゃみなどの症状を抑える
・からだを温める
・水分の循環をよくする
・炎症を和らげる
・消化・吸収機能をよくして抵抗力を高める
花粉症におすすめの漢方薬
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
冷えた鼻粘膜を温め、水分代謝を促すことにより、うすい水様の鼻水や鼻づまりなどの症状を抑える漢方薬です。かぜやアレルギー性鼻炎、花粉症にもよく使われます。(※7)
葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
鼻粘膜にこもった熱をさますことで、鼻の通りをよくして鼻水や鼻づまり、鼻の炎症を抑える漢方薬です。鼻づまりや副鼻腔炎(蓄膿症)、慢性鼻炎の治療にも用いられます。(※8)
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つらい花粉の時期も少しの工夫や対策で、症状が緩和されることもあります。これらの対策は、症状が出始める前から早めに行うのがおすすめです。しかし、日常生活に支障をきたすような症状が出るようであれば、耳鼻咽喉科などの医療機関を早めに受診してくださいね。
参考サイト
(※1)環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」
(※2)日本気象協会「2024年 春の花粉飛散予測(第2報)」
(※3)日本気象協会「2024年 春の花粉飛散予測(第4報)」
(※4)環境省 厚生労働省「花粉症対策」
(※6)医療法人社団 茅ヶ崎内科と呼吸のクリニック「薬だけじゃない!自分でできる、シーズン中に実践したい花粉症対策」
(※7)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ小青竜湯エキス顆粒(医療用)」
(※8)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ葛根湯加川きゅう辛夷エキス顆粒(医療用)」
<この記事を書いた人>
ヨガインストラクター・ライター
高橋かなこ
2021年よりRYT200(全米ヨガアライアンス認定)修了インストラクターとしてオンラインを中心に幅広い年齢層へのヨガレッスンを担当。企業での事務経験から、デスクワークで疲れた部位や崩れた姿勢のためのレッスン組み立てを得意とする。自身のダイエット成功経験から、美しい体を作るためには食の大切さや思考も大切だと痛感。同じように悩む人に向けて精力的にメディアでの情報発信を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。