「好き」を大切にするからこそ
まだ愛情が残る元彼から体の接触を求められれば、うれしい気持ちのまま受け入れてしまう女性もいるかもしれません。
ですが、誠実な交際を考えるのであれば、恋人関係ではない元カノの未練につけこんで自分の好きにできる存在にはしないはずです。
3ヶ月という期間を設けるのも一方的なやり方で、「付き合いたければ好かれる努力をしろ」と押し付けるのは、対等ではありません。
「重たい」と言われて振られた麻子さんは、そのときのことを思い出して
「自分に一途だった私を知っているからこそ、未練があるとわかって調子に乗ったのだと思います」
と、都合のいい女として利用することを思い付いた元彼について吐き捨てるように言いました。
元彼のことが好きだからこそ、その気持ちを弄ばれるのが我慢できなかった麻子さんの決断は、自分のために正解といえます。
未練があると、不毛な関係でもつながっていることに希望を持ってしまい、気がつけば元彼の好き勝手に扱われる自分を許してしまう、ということもあります。
それは何よりも自分自身をないがしろにする状態で、そんな現実は最初から受け入れないのが正しい選択です。
「おかげで、元彼への未練はすっかり消えました。
付き合い方を間違えたら、別れた後でもこんなことが起こるのだと勉強になりましたね」
と笑いながら話す麻子さんは、元彼に重いと思われていた交際の状態について改めて反省し、自分の「好き」を大切にする意味を考えています。
お付き合いはお互いを尊重する気持ちがないとうまくいかず、愛情の深さから度が過ぎた奉仕が続くのは対等な関係とはいえません。
好意や愛情は当たり前に向けられるものではなく、一緒に慈しんでいく姿勢を持てるのが幸せな恋愛だと、改めて思いました。
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自分への愛情を利用して都合のいい関係を求める人は、そもそも恋愛を軽んじているのであり、誠意を持った人間にそのやり方が通用するはずはありません。
自分を当然に大切にできるのが幸せな恋愛のはずで、相手のことがどれだけ好きであっても、おかしな関係は手にしないのが正解。
自分を正しく守る選択が、その後の恋愛でも相手の気持ちを大切にする姿勢につながります。