どこまで手を差し伸べるのが正解なのか

親しい友達が悩んでいれば、何とかして現状を変えてあげたいと思うのは自然なことです。

長い付き合いなら友人の性格などもよくわかっていて、だからこそ自分の助けについて大きな価値を感じることもあるでしょう。

それでも、当の本人に何とかしたい気持ちがあり、自力でやれることを探しているのであれば、その気持ちを尊重するのが「友達」としての役割ともいえます。

本人の気持ちを無視して自分のやり方を通すのが「助け」とはなりづらく、また責任を負えないことも考えないといけません。

友人が悩んでいるとき、どこまで手を差し伸べるか、本人の「こうありたい」をしっかりと聞くことが大前提。

悩みを打ち明けてくれたのなら、それに応えるのは方法を考えたり伝えたりする以外にも「本人を信じて見守る」ことも大切な友情の在り方です。

麻美子さんは「これからはあなたの気持ちを第一に考えるから」とLINEでメッセージを送りました。

それをAさんがどう受け止めるか、一度遠ざけられると信頼が戻るのは難しいのが現実。

友達を大事にする意識は、自分のやり方を相手にとっての正解にせず、本人の気持ちを尊重する姿勢が欠かせません。

「せっかく助けてあげようとしたのに」。自分の親切心を拒否されれば、怒りが沸くのもまた当然と思います。

ですが、自分と相手の現実は違っていて、その「助け」が想像通りの価値を持つとは限りません。

自分のやり方を受け入れてもらうより、「相手が望む在り方はどうなのか」をきちんと知る意識を、忘れずにいたいですね。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line