子どもが食事に集中する!おすすめの方法は?

次に筆者のおすすめの方法をご紹介します。

まずは、子どもに食事や食べるということに興味を持たせ、さらに残さず食べられるように工夫しましょう。

子ども用のお食事セットを用意しておきます。籠にスプーン、ナイフ、お箸、ランチョンマットなどを入れて置き、食事の時にはそれを自分でテーブルに運ばせ並べさせます。

子どもの好きなキャラクターなどのスプーンなどを用意してあげるといいでしょう。

ご飯やおかずを取り分ける時に、子どもに「どれくらい食べられる?」と確認します。自分で食べる量を決めさせるのです。

この時お約束として、入れたものは全部食べること。ですから、少なめにしておくこと。残さず全部食べられたら、気持ちのいいものです。

食事の時間は決めておきます。ダラダラして食べ切れていない時でも、時間が来たら片づけます。

ただし、せかせか食べさせるのではなく、余裕をもって楽しく食べられるようにはしてくださいね。

食事の時間が終わったら、「お腹が空いた」と言っても食べ物はもう与えません。この時、仮にお菓子などを与えてしまったりすると、お菓子欲しさにご飯を食べなくなりますから禁物ですよ。(朝食や昼食後の場合は、おやつの時間まで待たせます)どうしてもという時は暖かいミルクでも少し飲ませるといいでしょう。

食べ終わったら、自分で食器を流しまで運ばせて終了です。

これらは、食べるという行為そのものだけでなく、準備や片付けにまで参加意識を持たせ、責任感や達成感などを感じさせることにもつながります。

また料理を手伝わせると、なお効果的です。余裕のある時にはぜひ子どもと一緒に料理をしてみてください。

ただ、出されたものを「しっかり食べなさい!」とか「黙って食べなさい!」と言われるよりは、食事そのものに興味を持ち集中できるのではないでしょうか。

体調が悪いとか、嫌なことがあったとかで一時的に食事に集中しないような場合は問題ありませんが、いつもダラダラ、ウロウロするということであれば、いろいろ試してみてくださいね。

きちんと集中して食べるというのは、マナーの問題だけでなく、栄養摂取という点でもとても大切なことですから。

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」