物忘れを改善する生活習慣
物忘れを改善する方法を3つご紹介します。
1.睡眠の質を改善する
物忘れを改善するには、質のいい睡眠が重要です。
記憶は睡眠時に定着すると考えられているため、睡眠不足は物忘れを悪化させます。また、睡眠の質が悪いと、ストレスや疲労を十分に回復できません。
以下は、睡眠の質を上げる方法です。
・食事を摂るのは寝る2~3時間前にする
・就寝前のスマホをやめて読書をする
・寝室の照明を間接照明や電球色(オレンジ色)に切り替える
・寝る前に軽いストレッチを行う
・朝起きたら太陽の光を浴びる
・朝ごはんを抜かずにしっかり食べる
質のいい睡眠をとるには、夜の習慣だけでなく、朝の習慣も大切です。
2.脳の働きをサポートする栄養素を摂る
脳の働きをサポートする栄養素を摂ると、物忘れの改善効果が期待できます。
DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、脳の働きをサポートして記憶能力を高めるといわれています。
DHAやEPAが多く含まれるさばやいわし、さんまなどの青魚を食べましょう。
網焼きのような脂を落としてしまう調理法は、DHAやEPAを流出させてしまいます。効率よく摂取するには、味噌煮やホイル焼きなどがおすすめです。
3.適度な運動をする
運動は、認知機能の改善に効果があることがわかっており、物忘れの改善には重要です。
とくに、全身の血行がよくなり、脳の血液量が増すウォーキングやランニングなどの有酸素運動がおすすめといわれています。
また、運動はストレス解消や睡眠の質の改善にも役立つため、日常的に運動をする習慣をつけましょう。
物忘れには、漢方薬での対処もおすすめ
増えてきた物忘れには、医薬品として効果や安全性が認められている漢方薬での対処もおすすめです。
物忘れの原因として、加齢による記憶力や認知機能の衰えに加えて、ストレスや過労などにより血管が収縮して血流が悪くなり、脳に栄養が十分に行き渡らないことなどが考えられます。
そのため、物忘れに対しては、
・血流をよくして脳に栄養を届ける
・自律神経のバランスを整えてストレスを緩和する
・消化・吸収機能をよくして疲れをとる
などの働きを持つ漢方薬を、体質に合わせて選び、根本改善を目指しましょう。
漢方薬は物忘れへの対処だけでなく、ストレスや疲れ、ホルモンバランスの乱れなどにも同時にアプローチできるのがメリットです。
物忘れが気になる人におすすめの漢方薬
人参養栄湯(にんじんようえいとう)
中年期以降の物忘れの改善に使用される「遠志(おんじ)」が含まれています。胃腸機能を改善して気力や体力を補い、血流をよくして全身に栄養をめぐらせ、からだや脳の疲労を回復させます。
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
自律神経のバランスを整え、緊張をゆるめて血流を改善し、イライラや脳の興奮を抑えます。漢方薬は、自分の症状や体質に適したものを選ぶことが重要です。自分に合わない漢方薬を使っても効果を実感しにくく、場合によっては副作用が出ることもあるので注意しましょう。
適した漢方薬を見極めるのは難しいため、漢方に精通した医師や薬剤師に相談するのが安心です。
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物忘れは、加齢だけでなく、女性ホルモンの減少やストレスなども関係しています。改善するには、睡眠や食事、運動などの生活習慣に気をつけることが大切です。
また、物忘れ対策には、専門家に相談して漢方薬を飲むのもいいでしょう。
物忘れを改善して、毎日いきいきと過ごしましょう!
<この記事を書いた人>
あんしん漢方 ライター
円山 真由佳(えんやま まゆか)
医薬品登録販売者。ドラッグストアでの医薬品・化粧品販売を経て、市販薬の使い分け方を広めるべく執筆・情報発信を行う。美容薬学・アロマテラピーの資格を保持し、インナーケアや女性の不調ケアにも精通している。
表面的な悩みの奥にある潜在的な悩みをくみとり、対症療法ではなく根本改善を目的としたアドバイスを得意とする。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。