離婚話すら面と向かってしない幼稚な夫
清香さん夫婦の行く末は夫のいないところで決まりました。平日の昼間に義母が乗り込んできて「亮ちゃんと別れてほしい」と切り出したのです。「もともと亮ちゃんとあんたじゃ、つり合いがとれないと思っていたの。亮ちゃんもそんなに好きじゃなかったと言っていたわ」と。
清香さんが「亮介さんはこのことを知っているんですか?」と尋ねると、義母は「何を言われても亮ちゃんの考えは変わらないわ」と答えます。
清香さんが「子どもがいるので、そんな簡単に決められません」と返すと、義母は「もちろん相応の養育費を払うわ」と一方的に話を進めようとします。さらに清香さんが「私たちを捨てないでください。何でも言うことを聞きますから」と懇願しても、義母は聞く耳を持ちませんでした。
義母が夫婦の生活に干渉してきたのは今回が初めてではありません。夫との生活を続ける限り、今後も何度も干渉してくるでしょう。清香さんは義母への不信感が積もりに積もっていました。
何より面と向かってけじめをつけようとせず、面倒なことを義母に押し付ける夫の幼稚さに呆れてしまい、清香さんは養育費として毎月8万円を受け取ることを条件に、離婚届に記入したのです。
結婚前にモンスター義母かどうかしっかり見極めよう
ここまで義母の介入により夫婦の関係を壊され、離婚させられた清香さんのケースを見てきましたが、何も心掛けないと嫁より姑の存在の方が大きくなります。夫は妻を守るくらいでちょうどいいのですが、夫はそのことを心得ていませんでした。
もちろん「嫁と姑、どちらが大事か?」を選ぶ場面を作らないのが第一ですが、そのような修羅場に遭遇した場合、夫婦の関係を壊さないためには「嫁」と即答しなければなりません。
例えば、「嫁に対して厳しく接するのは優しさだ。息子は口下手だから、自分が代弁しないといけない。息子の人生がうまくいかないのは嫁のせいだ」などと本気で思っている義母は極めて危険なので、結婚する前に義母がモンスターかどうかを見定めなければなりません。