五反田駅の近くに、台湾の朝食を食べさせてくれる店があるという。台湾好きだけでなく、来日中の台湾人も足を運ぶぐらい〈本場台湾の朝食〉だというのだ。
〈本場台湾の朝食〉とはどんな朝食なのか。それを確かめるため『東京豆漿生活』へ向かった。
「鹹豆漿に代表される、台湾で人気の朝食を提供しています」
朝7時45分頃到着。店の入口で開店を待っていると、中国料理特有のおいしそうな香りがただよっていた。台湾には行ったことがないけど、どこかでかいだことがあるような懐かしい香りだった。
8時の開店と同時に、30代のサラリーマン、20代の女性ふたり、30代のカップルが入店。
ほとんどの人が、鹹豆漿(シェントウジャン)というメニューをオーダーしていた。
「鹹豆漿(580円/以下すべて税込)は台湾で定番の朝食です」、店長の内田まちさんは続ける。
台湾人が大好きな「おいしい朝ご飯」を
鹹豆漿(シェントウジャン)ってどんな料理ですか?
「鹹は塩味、豆漿は豆乳。しぼりたての豆乳に酢を入れて、かるく固めたものです。ラー油や揚げパン、ネギ、干しエビなども入っています」
ほかにも、台湾パンで一番人気のねぎ豚パン(330円)や台湾パンにねぎ卵焼きと肉でんぷをはさんだもの(430円)もおすすめだという。
ねぎ豚パンは「葱肉酥餅(ツォンロウスーピン)」、台湾パンは「焼餅(シャオピン)」、ねぎ卵焼きは「葱蚕(ツォンチャン)」。肉でんぷは「肉鬆(ローソン)」というらしい。
ピンク色の魚のでんぷなら日本にもあるが、肉のでんぷは食べたことがない。
鹹豆漿、葱肉酥餅、ねぎ卵焼きと肉でんぷをはさんだ焼餅、花生餅を頼んだ。