そうですね。毎年思っている“自分が1位かもしれない”っていう言葉は、私の台詞のように浸透してしまってますが、毎年本当にそう思ってるんですよ。ファンの方の行動や言葉は大きくって、そう期待させていただけるぐらいのものだと思っているんです。

他のメンバーのファンの方の動きは見えないけど、私は、自分のファンの方のことだけ見ているので、“もしかしたら、自分が1位かもしれない”と思って、毎年総選挙当日は座っているんです。

早めに名前が呼ばれたら悔しいです。でも、今年は普通に考えたら、1年間日本で活動していなかったので、順位が下がって当然だと思っています。それに今のAKB48にとっては、やっぱりこの1年間に、日本で活動していた後輩が上がってきてくれなきゃいけないんじゃないかな、とも思っています。

だけど、もしそこで、去年1年間全然日本で活動していなかったのに、“宮澤佐江がここの順位に来れちゃった?”もしくは、“まだこの位置をキープできる人間なんだ”ってなったら、それは“自分スゴいな”と思うし、自分とファンの方と一緒にガッツポーツしたいな、ってスゴく思うんです。

だから、“すぐには後輩に抜かれたくない”っていう気持ちと、でも心のどこかで、“抜いてもらわないといけないな”っていう気持ちがあって。本当にいろんな考えが頭を巡っているんです。

――そんな中で、7月にはもう一つの総選挙があるんですよね。SNH48の総選挙(一心向前 SNH48 第一届总选举)があって、7月25日(金)に開票となるとのこと。

ハイ。中国でも思うように活動できていないので、佐江のことは知っていても、推しメンという方は増えているとは思わないんです。でも選挙は“出ることに意味がある”と思っています。

“SNH48をどうにかしたい”といっていた私が、SNH48の選挙で上位になれないというのは、かっこ悪いかなと思う一方で、やっぱり現地で活動していたる彼女たちに、トップを取ってもらいたいっていう気持ちもありますね。

――佐江ちゃんは、ときに自分自身、またあるときは、グループの一員としてなど、物事に対して、いつも多面的な見方で受け答えをして下さいます。これは、佐江ちゃんだからなのか、またはAKBグループの皆さんがそうなのかとても興味があるのですが。

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