2.【秀味園】白身魚の甘酢あんかけ弁当 - 700円

『秀味園』の「白身魚の甘酢あんかけ弁当」税込700円(ランチ時)

続いては、関帝廟通りに古くからある台湾料理の名店『秀味園』の「白身魚の甘酢あんかけ弁当」。

ランチメニューをそのまま弁当にして提供してくれるこちらのお店では、取材時に「白身魚の甘酢あんかけ弁当」をオーダーしました。

その名から白っぽいビジュアルを想像していましたが、開けてびっくり。揚げられた白身魚が真っ赤です。

「まさに横浜中華街!」と唸りたくなる絶品の味わいでした

しかし、実際にいただくと、これがもう頬が落ちるほどの美味しさ。

プリっと揚げられた白身魚に前述の真っ赤な甘酢が絡まり合っています。甘みと酸味、そして絶妙の塩味が重なり、これまたご飯進みまくりです。

弁当のおかずを少しだけ残して晩酌のお供にするのもヨシ。こちらもまたマストでテイクアウトしたい絶品弁当でした。

『秀味園』

【店舗情報】『秀味園』
・住所:神奈川県横浜市中区山下町134
・アクセス:みなとみらい21線「元町中華街駅」より徒歩6分

3.【品珍閣】牛バラ肉丼弁当 - 550円

『品珍閣』の「牛バラ肉丼弁当」税込550円(ランチ時)

最後にご紹介するのは、関帝廟通りにある『品珍閣』の「牛バラ肉丼弁当」。

こちらの弁当は、平日のランチ時に550円(税込)という驚きの価格で提供されています。筆者はここで「牛バラ肉丼弁当」をオーダー。「今忙しいから、15分くらい待ってね」と言われ、15分後にピックアップしました。

白菜やほうれん草と一緒に炒められた牛バラ肉。塩味強めで、ガッツリいただけます

白菜やほうれん草と一緒に炒められた牛バラ肉は、塩味が強めのガッツリ系。

しかし、奥ゆかしい下味が感じられ、これまた箸が止まらない一品です。

たった550円でこの本格中華が楽しめるのは、まさに奇跡のような体験です。

『品珍閣』

【店舗情報】 『品珍閣』
・住所:神奈川県横浜市中区山下町131-12
・アクセス:みなとみらい21線「元町中華街駅」より徒歩7分

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今回ご紹介した3つの弁当は、いずれも700円以下という驚きの価格で本格中華が楽しめる逸品ばかり。仮にデパ地下の惣菜コーナーでこれらを購入しようと思えば、この1.5倍以上はすることでしょう。

また、テイクアウトを大々的に宣伝していないお店でも、交渉次第では弁当や特別メニューを提供してくれる場合もあります。こうした柔軟な対応も、中華街ならではの楽しみ方のひとつです。

横浜中華街を訪れた際は、ぜひお弁当やテイクアウトを楽しんで、家でもその味を堪能してみてはいかがでしょうか。

音楽事務所、出版社勤務などを経て2001年よりフリーランス。2003年に編集プロダクション・デコ有限会社を設立。 出版物(雑誌・書籍)、WEBメディアなど多くの媒体の編集・執筆にたずさわる。エンタテインメント、カルチャー、 乗り物、飲食、料理、企業・商品の変遷、台湾などに詳しい。台湾に関する著書に『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)、 『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『台湾迷路案内』(オークラ出版)などがある。