揚げ物界の揺るぎない帝王「とんかつ」。じゅわっと脂の染みた衣と、ボリューミーな肉が特徴的で、プロのクオリティは家庭ではなかなか再現できないものでもあります。
特に手軽に楽しめる駅中、デパ地下などにあるテイクアウトとんかつブランドですが、有名な「まい泉」「新宿さぼてん」「和幸」のとんかつには味・重量・価格ともにどんな違いがあるのでしょうか。
そこで今回はこの3ブランドの商品のうち、とんかつの王道「ロースカツ」をそれぞれテイクアウトし、食べ比べしながらご紹介します。
「まい泉」のロースカツは3ブランドの中で最も上品な味わい
デパートなどに多く出店している、やや敷居の高めなとんかつブランド「まい泉」。こちらでもやはりロースカツが売れ筋の筆頭のように映ります。
公式情報によれば、国産の上質な脂と繊維のバランスの基準を合格したものだけを使用するこだわりが秘められたロースカツに、「パン粉付けマイスター制度」という独自の資格を持っている方が丁寧にパン粉付けを行っているとのこと。
クリスピーな衣が想起されかなり期待大。さっそく重量測定から始めつつ、細部を見ていきましょう。
「まい泉」の「ロースかつ」は1つ153g。個体によって多少の誤差はあるでしょうが、おおむね150g前後と見ておくと良いでしょう。
測定後さっそく包丁を入れてみましたが、表面の衣がしっかりと立っており、切るたびにサクサクッと心地よい音が響きます。
さっそくいただいてみましょう。
一口かじった印象は、やはり衣の強い存在感!
切ったときも感じましたが、サクサクしながらも油のしつこさを感じさせない軽やかな口当たりが優秀です。
そして、本命のロース肉ですが、程よい肉厚さと柔らかさがあり、全体的には見た目よりもあっさりとした味わい。後述する2ブランドと比べても最も上品な口当たりで、汎用性が高いロースカツだと思いました。
老若男女誰でも美味しくいただけるハイレベルな味わいです。