心を打ち砕かれた『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
さて、ここからは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のネタバレしかありません。
まだ見てない人、ネタバレNGの人は飛ばしちゃってください。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、すでにご覧になった方にはご存知かと思うのですが、キャプテン・アメリカは、何よりも親友のバッキーを選びました。
ソコヴィア協定を放棄し、バッキーを救うために彼はアベンジャーズを決裂に導いたのです。
私には、この決断を下したキャプテンを責めることはできません。
ですが、トニーから受け取ったペンを置いたキャプテンの態度は、私の愛したヒーローのそれではありませんでした。
映画を見進めて行けば行くほど、キャップはそんなことしないよね? だとか、キャップはちゃんと人の目を見て話す人だよね? だとか、彼の行動に自分の心がぐらぐら揺れるのがわかりました。
そして映画はクライマックスへ。
ハワード・スタークの作ったシールドで、アイアンマンを何度も殴りつけるキャプテン・アメリカ。
「盾は置いていけ、お前にふさわしくない! 父が作った盾だ! 」、というトニーの言葉に、シールドを置き捨て、バッキーを抱えて立ち去る姿には、声も出ませんでした。
この時、彼はもうキャプテン・アメリカではなく、ただのスティーブ・ロジャースだったのだと、ようやく気付きました。
そして、私が恋をしていたのは、スティーブ・ロジャースではなく、キャプテン・アメリカだったということも。
彼がシールドを捨てた瞬間、私の恋も打ち捨てられたのです。
このシーン、公開日に見てから今日に至るまで、思い返すたびに、心がしんどい。
考えるだけで頭がぼうっとして、何も手に付かなくなり、なんで? という終わりのない気持ちが頭の中を支配してくるのです。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の公開日を迎えるまで、本当にそんな気持ちで生きてきました。