2018年も約半年が過ぎ、冬アニメと春アニメから様々なアニソンが世に誕生しました。
数ある楽曲の中でも、個人的に注目しているのが、アイドルグループによるアニソンの数々です。
新時代のJ-POP系アイドルグループによるアニソンや、フレッシュな声優アイドルユニットの楽曲。上半期を振り返ってみれば、アイドルによるアニメ主題歌の充実具合が強く目を引きます。
今回は、春アニメの主題歌から要注目のグループや楽曲をご紹介。いずれも、アニソンとして、そして、アイドルソングとして魅力的なものばかりです!
人気急上昇中のアイドルグループによる新曲! まねきケチャ『鏡の中から』
テレビシリーズとしては通算第6期となる新作として、この春からスタートした『ゲゲゲの鬼太郎』。
豪華声優陣が集結したキャスティングに、原作のテイストを残しつつも一部のキャラクターのデザインに大幅な刷新を行うなど、様々な面で話題を集める本作でエンディング曲を担当しているアイドルグループが、まねきケチャです。
2015年結成、5人の現行メンバーからなる同グループは、ZeppTokyoや中野サンプラザといった大会場でのワンマンライブを次々に成功させると、今年の秋には単独での武道館公演を控えるなど、デビューから一気にメジャーシーンへと駆け上がってきた要注目のグループです。
音楽面での最大の特徴が、プロデュースをElements Gardenが担当している点で、エレガらしいドラマティックで壮大な音楽性は、このユニットの個性を力強くバックアップしています。
アニソンや声優ソングファンにもお馴染みのクリエイターチームが作・編曲を手掛けているということで、アニメファンの琴線にストレートに響くメロディを持つ楽曲が揃っており、今後はアイドルファンのみならずアニメファンからの人気と支持を得そうなまねきケチャ。
現行体制での初シングルであり、初のアニメタイアップ曲となる『鏡の中から』は、『ゲゲゲの鬼太郎』の作品性に合わせてか、ホラーテイストなメロディと特徴的なリズム、そしてキャッチーなコーラスがミックスされたハイクオリティな楽曲となっています。
ルックス、歌唱力共に抜群のメンバーが躍動するMVの完成度も高く、鬼太郎の世界に寄り添いつつも、"アイドルソング"としての体裁をキッチリと整えた、その完成度の高さが光る1曲。
エレガによる音楽プロデュースのアイドルということで、今後のアニメ作品との歩みを揃えた活動にも期待大で、今、最も注目すべきアイドルグループの1組といえます。
メタリックなアプローチに熱くなれ! エラバレシ『もっと、ねぇもっと』
アイドルグループによるアニメ主題歌に刺激的なナンバーが多い2018年のアニソンシーンですが、アニメや声優発のアイドルユニットによる楽曲の充実具合も負けていません。
今期の作品でいえば、そのハードな音楽性で輝きを放っているのが「エラバレシ」の『もっと、ねぇもっと』(『立花館To Lieあんぐる』主題歌)です。
エラバレシは、アイドル専門レーベル・Stand-Up! Recordsに所属する7人編成のアイドルグループ。大食いタレントとしても活躍する、もえのあずきさんがメンバーとして所属していることでも知られています。
所属が5pb.Records傘下のレーベルということで、アニメやゲームのタイアップにも恵まれており、"アイドル"と"アニメ"というジャンルを超えたボーダレスな活動は、同グループの大きな強みです。
新曲ではヘヴィメタルアプローチに挑戦しており、ハードなバンドサウンドとユニゾンを多用した可愛い歌声との"ギャップ萌え"が魅力に。
BABYMETAL、PassCodeらのブレイク以降、メタリックでエッジの効いたトラックとポップな歌唱とを融合させる試みは、アイドルソングやアニメソングにおいて挑戦的な楽曲を数多く生み出してきましたが、この『もっと、ねぇもっと』も、そうした現代的な潮流にあるアイドルソングだといえるでしょう。