魚屋さんで、魚を下ろしてもらった際に出る「アラ」。できれば譲ってもらうか、格安で買って買えるようにしましょう

魚屋さんなどでは魚を丸ごと一匹の状態で売られていることがあります。これを刺身用、焼き用、揚げ用などに下ろしてくれる魚屋さんは多いですが、その際に忘れちゃいけないのが「アラ」です。

何も言わなければ「アラ」はゴミとして捨てられてしまいますが、そこで「アラもください」と言えば、ほとんどの魚屋さんで無料でくれるものです。

また、鯛などの定番魚種で「出汁が出る」として知られている場合、「アラ」自体もまた販売されていることがありますが、いずれも200円ほどと超格安です。

この記事では、アラを活用した簡単で美味しいレシピを3つご紹介します。普段の食卓がワンランクアップすること間違いなしです!

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  • 袋麺の「お湯」の代わりに「アラ出汁・万能スープ」を入れて沸騰させます
  • いつもの袋麺の味わいに魚介出汁が加わり、まるで違う美味しさに変化します
  • 「アラ出汁・万能スープ」が主役の絶品ラーメン
  • 「アラ出汁・万能スープ」+「鶏ガラスープ」を醤油で割っただけなのに、かなりの本格的な味わいに
  • 炊き上がった「アラの炊き込みご飯」。食べる際は、骨と身をあらかじめ分けておくと良いでしょう

「アラ」の下ごしらえの超簡単2ステップ

ボウルに魚の「アラ」を入れ、お湯でガンガン湯引きするだけ

まずはアラを使う前に、簡単な下処理を行います。この下処理をするだけで、臭みを取り、出汁を引き立てる準備が整います。

ステップ1:お湯で臭みを抜く

ボウルにアラを入れ、蛇口から出る熱めのお湯をたっぷりとかけます。10〜15分程度お湯をかけ続け、ボウルの水が透明になれば臭みはしっかりと抜けています。

血が残っている部分があれば、時々アラをかき混ぜて洗い流しましょう。

ステップ2:弱火で煮込んで出汁を取る

次に、鍋にお湯を沸かし、ステップ1で処理したアラを投入。

弱火で約1時間煮込めば、魚の旨味がたっぷりと詰まった「アラ出汁・万能スープ」が完成します。臭みが残っている場合は、料理酒を少々加えると良いでしょう。

アラを使った3つの簡単レシピ

【アラレシピ:1】魚介出汁香る袋麺

いつもの袋麺の味わいに魚介出汁が加わり、まるで違う美味しさに変化します

おなじみの袋麺をアラ出汁で格上げ!袋麺のスープにお湯の代わりにアラ出汁を使うだけで、魚介の旨味が効いた贅沢な一杯が出来上がります。お手軽ながらも、深い味わいが楽しめます。

【アラレシピ:2】チキンスープと合わせて絶品ラーメン

「アラ出汁・万能スープ」+「鶏ガラスープ」を醤油で割っただけなのに、かなりの本格的な味わいに

続いては、「アラ出汁・万能スープ」に市販の「鶏ガラスープ(粉末のもので良い)」を加え、さらに完璧なラーメンスープに仕上げるもの。「鶏ガラスープ」との融合で、かなり出汁感がアップしているはずです。

このスープは醤油で割っただけでも十分美味しいですが、市販の「生ラーメンセット」のタレを割る「お湯」の代わりに注げばさらに本格的で複雑な味わいになります。

【アラレシピ:3】アラ尽くし定食!「炊き込みご飯・煮付け・お吸い物」

「鯛の頭」などの表面をバーナーで軽く焼き、そのまま「アラ出汁・万能スープ」と一緒に炊飯器へ
炊き上がった「アラの炊き込みご飯」。食べる際は、骨と身をあらかじめ分けておくと良いでしょう

アラの旨味を最大限に活かした定食セットをご紹介。

まずはアラを炊飯器で炊き込みご飯に。バーナーで表面を軽く焼いた鯛の頭を、アラ出汁と一緒に炊飯器に入れてスイッチを押すだけで、香ばしい炊き込みご飯が出来上がります。

完全なる「アラ定食」。「アラ」「薬味」「米」以外はほぼ0円です

また、「アラの煮付け」は、「アラ」のうち比較的身が残っている「カマ」などの部分だけを取り出し、醤油・酒・みりん・生姜などと適量合わせて弱火でコトコト煮込むだけ。これまた簡単に完成します。

さらに「アラのお吸い物」は、「アラ出汁・万能スープ」に適宜塩を振るだけで十分美味しいお吸い物に。

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アラ出汁は、雑炊やカレーの隠し味としても使える万能スープです。汁物全般に活用できるので、アレンジ次第で色々な料理に応用が可能です。

魚屋さんで手に入るアラを活用して、節約しつつも美味しい料理を楽しんでみてください。

音楽事務所、出版社勤務などを経て2001年よりフリーランス。2003年に編集プロダクション・デコ有限会社を設立。 出版物(雑誌・書籍)、WEBメディアなど多くの媒体の編集・執筆にたずさわる。エンタテインメント、カルチャー、 乗り物、飲食、料理、企業・商品の変遷、台湾などに詳しい。台湾に関する著書に『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)、 『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『台湾迷路案内』(オークラ出版)などがある。