「自分の感覚に合う」男性との出会い

「若い頃は、というか30代の頃は、結婚も考えたしもっとガツガツしていましたね」

と話す優美さんは、当時お付き合いしていた男性と一度結婚の話が出たそうですが、「結婚後の家庭の維持をこちらに全部押し付ける彼に違和感を覚えて」破談となっています。

「私は何も言っていないのに『結婚したら退職して家庭を守る』が彼の前提で、私は仕事が好きだし家庭はふたりで守るものでは、と言ったら『俺は仕事があるから』と普通に返されて、上手くいかないだろうなと確信しました」

実家の両親が共働きで一緒に家庭を支えるのを見てきたという優美さんにとって、自分の都合を当然のように押し付けてくる彼氏の姿はショックだったといいます。

「本当は早く結婚したくてたまらなかったのですが、もしかしたらそういう気持ちを見透かされて、『こいつは家庭に入りたい』と思われたのかもと今は別の考えも浮かびます」

と、結婚に焦っていた自分を振り返りました。

自分は仕事を続けたいと通す優美さんは彼氏から別れを告げられて、それ以来真剣な交際に至る男性は現れていないそうです。

「結婚はしたいけれど、何と言うか自分を犠牲にするような形は嫌だなと思って、恋愛そのものに嫌気が差していた気がします」

仕事に没頭しているうちにアラフォーになっていました、と続ける優美さんですが、今の男性とはそんなプレッシャーを感じることなく過ごすことができています。

出会いは友人の紹介で、「結婚している友人の旦那さんの友達として、飲み会で顔を合わせた」のが最初です。

優美さんは恋愛での出会いをそのときは特に意識しておらず、仕事のやりがいやお互いに独身でひとり暮らしの大変さなどを打ち明けあって、盛り上がったといいます。

「感覚が合うというか、結婚も人生では大事だけど、それに全部を捧げるのは違うよねって話ができたのがうれしかったですね」

そんな気楽さでLINEのIDを交換し、それからも連絡を取り合って食事にいくうちに、恋愛感情が芽生えました。