『完璧な家族』© Victory Contents Co., Ltd
ミステリーに絶対必要な演技派俳優たちが勢ぞろい
冒頭からギョンホが刺されるという衝撃的な場面で始まると、1ヵ月前にさかのぼってソニとスヨンの思わぬ過去が語られる。
ソニ役のパク・ジュヒョンは『時速493キロの恋』や『禁婚令 ー朝鮮婚姻禁止令ー』などの溌剌としたヒロインが印象的だが、本作ではこれまでになく控えめでおとなしい役柄を演じているのが興味深い。それに対して、チェ・イェビンは『ペントハウス』を彷彿させる狂気を見せつつ、怒りと恨みでいっぱいのスヨンを演じて本領発揮。
また、有名画家の父を持ちソニを一途に思うギョンホ役のキム・ヨンデは『ペントハウス』でチェ・イェビン扮する同級生から一方的に思いを寄せられる役を演じてブレイクし、時代劇初主演の『禁婚令 ー朝鮮婚姻禁止令ー』ではパク・ジュヒョンと主役カップルを務めた。今回も似た設定の誠実なキャラクターかと思わせて、実際はどうなのかが気になるところ そして、序盤で命を落としているはずのギョンホが担う役割とは?
さらに、『紙の月』で頭角を現した若手イ・シウが演じる、ソニへの思いを秘めるヒョヌの存在も見逃せない。「ギョンホを殺してしまった」と取り乱すソニを抱きしめて、「自分にまかせておけばいい」と落ち着いた口調でなだめる母ウンジュ。翌朝ソニが目を覚ますと、驚くことにギョンホ一家は未明に起きた火事で全員亡くなっていた……。
放火を疑う警察が捜査に乗り出す中、全く動じた様子のないウンジュは怪しい雰囲気満点。さらに、人格者に見える父ジニョクも何やら秘密を隠し持っていそうだ。
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