最新作『私の夫と結婚して』が大ヒット中のナ・イヌ。不幸な運命から逃れようと必死に生きるヒロインを優しく見守り、救いの手を差し伸べる素敵な主人公を演じて人気上昇中だ。
ブレイクのきっかけとなったのは、’21年の時代劇『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』だ。不幸な運命から逃れようと必死に生きるヒロインを優しく見守り、救いの手を差し伸べる素敵な主人公を演じた。
『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は、現代劇で見せるクールでさっそうとした姿とはまた一味違った彼の魅力が感じられる必見作。
ナ・イヌについて注目しつつ、本作の見どころを紹介する。
人気上昇中! ナ・イヌってどんな俳優?
1994年生まれで、中学時代にスカウトされて大手事務所の練習生になった。
ただ、レッスンを受けるうちに自分がアイドル向きではいないと感じ、辞めて学業に専念。それがもったいないと感じたらしく、スカウトとした人物は大学に入った彼に演技をするようにと勧めたという。
それがきっかけで本格的に俳優を目指し、’13年にミュージカルでデビューを果たす。
ドラマにも数多く出演したが、認知度を高めたのは’20年の『サンガプ屋台』あたりから。このドラマへの出演前、本名のナ・ジョンチャンから現在の名前に改名して飛躍した。
同年末に『哲仁王后(チョルインワンフ)~俺がクイーン!?~』で一気に知名度が上昇。抑圧的な父との関係や、王后となった従妹への思いに苦しむ高官の息子をストイックに演じて強い印象を残した。
これが買われて『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』の主人公に抜てきされる。
『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』で注目度UP!
6世紀半ばの高句麗を舞台に、国を守ろうとする者たちの愛と戦いを描いたドラマで彼が演じたのは、ピョンガンを一途に愛する善良な青年オン・ダル。
厳しいスケジュールの中、子役として長いキャリアを持つキム・ソヒョンを相手に、期待に応える好演を見せてロマンあふれる作品をヒットに導いた。
高句麗25代王・平原(ピョンウォン)王の娘ピョンガン王女は、聡明で正義感の強い少女に成長。
そのころ、朝廷は桂婁(ケル)部族の首長コ・ウォンピョが牛耳っていた。王座を狙う彼の陰謀で母を殺されたピョンガンは、オン・ヒョプ将軍の息子オン・ダルと共に逃げるが、途中ではぐれてしまう。
8年後、記憶を失ってカジンという名で王族を狙う暗殺者となっていたピョンガンは、再会したオン・ダルと惹かれ合う。
王女として生まれるが国王である父の力は弱く、ピョンガンの立場は最初から不安定だった。間もなく母は政敵に殺され、自身は逃げる途中に記憶喪失となってしまう。
数奇な運命に翻弄され、やがては虐げられた人々の先頭に立ち、自ら剣を取って戦うことになるピョンガン。
過酷な道を歩む彼女を献身的に支え、大きく包み込み共に戦うのがオン・ダルだ。