今後は「あるあるネーム」が台頭!?
一方で、今年初め、ネットではオーソドックスな名前「逆DQNネーム」が話題になった。
SNSの普及により、あえて人気ランキング上位にあるような「よくある名前」をつけようという動きもある。これは、個人名でキーワード検索される機会が増えたのが原因。本人が特定されないように個性的な名づけを避けるのだそうだ。
親の思いを込めた、かといってキラキラすぎず、ほどほどの個性があるポピュラーな名前……考えれば考えるほど名づけは進まなくなる。そうなればいっそ、寺に命名相談をする手もあるだろう。
お坊さんによるQ&Aサイト「hasunoha」に伺うと、多くの寺が檀家でなくても相談を受付けてくれて、安産祈願を行っている寺であればその場で命名を依頼できることもあるそうだ。
生年月日や字数をもとに名前を決めたり、アドバイザーとなって親と一緒に考えたりとスタイルは寺によって異なる。明確な相談料はないので、お坊さんから名前を授かったら気持ちで御礼を包む。
「私が名づけをしたお子様が、何十年か後に自分の言葉でありがとうと言ってくれれば、私の場合はそれでいいです。それがいいです」とは正蓮寺の渡邉 元浄さん。
名前には先人の思いが込められている。ただ一方で、その人を示す記号でしかない。ありふれた名前であってもキラキラネームであっても、名付け親に感謝するような人生を歩んでくれるのがいちばんなのだ。
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