初のソロワールドツアーでさらに磨き上げられる感性

「ここからは、もっと激しく!」と突入したラストスパートは、『MOVE』、『WANT』から「これぞTAEMIN!」という代表曲の応酬。

会場中に響き渡る大きなファンコールに乗って「もっともっと、盛り上がって!」と勢いをつけると、『Criminal』では手を拘束されたパフォーマンスで歓声を集め、激しいダンスが炸裂した『Horizon』でTAEMINとファンの熱は最高潮に達した。

写真提供:J HARMONY

アンコールの登場を待つ間に行われたのが、会場のファンが歌うイベントだ。

この日は『Colours(Japanese Version)』をファンが大きな声で熱唱。歌い終わると、大きな「イ・テミン大好き」コールでアンコールのTAEMINを迎え入れた。

アンコールにはベースボールシャツに着替えて登場。

代表曲『Danger』から、アカペラで会場を「Na Na Na~」と歌わせてスタートした『Crush』を歌ったが、「聴きたい曲ありますか?」とステージの端に腰掛けてトークタイムにまたファンと会話をしながら『Hypnosis(催眠)』、『世界で一番愛した人』をアカペラでファンと一緒に歌った。

ラストを飾ったナンバーは自身が作詞・作曲を手掛けた『Say Less』。ペンライトの灯で宇宙のような空間を作り上げてくれるファンを愛しそうに見つめながら歌うその姿は、この曲の歌詞のようだ。

ツアータイトルの『Ephemeral Gaze』には、「物は見る場所によって違う形に見えるが、TAEMINはどこから見てもTAEMINだ」という意味が込められているという。そのタイトル通り、このライブでTAEMINは、さまざまなTAEMINの形を見せてくれた。

しかし、TAEMINは何をしてもやはり、TAEMINなのだ。今年、2度もソロコンサートを開催してくれたTAEMIN。ソロアーティストとしての芸術性はますます加速している。初のソロワールドツアーで、さらにその感性に磨きがかかることだろう。

現在『ROAD TO KINGDOM : ACE OF ACE』(Mnet)でMCに挑戦しているが、第4世代、第5世代の男性アーティストにとって、TAEMINはロールモデルを超えた「神」のような存在のよう。アイドルという存在を芸術に昇華させている30代のTAEMINの今後には、更なる期待しかない。

『2024 TAEMIN WORLD TOUR「Ephemeral Gaze」』
2024年9月21日・22日・23日@東京体育館

<セットリスト>
01:Deja Vu
02:Guilty
03:Advice
04:さよならひとり (Korean Ver.)
05:IDEA:理想
06:Heaven
07:I’m Crying
08:Clockwork
09:Not Over You
10:The Unknown Sea
11:Blue
12:G.O.A.T
13:The Rizzness
14:Sexy In The Air
15:MOVE
16:WANT
17:Criminal
18:Horizon

アンコール
EN1:Danger
EN2:Crush
EN3:Say Less

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