隠れ脱水を防ぐ3つの方法
ここからは、隠れ脱水を防ぐための3つの方法をご紹介します。
1.適切な水分補給
人間には、1日2.5リットルの水分が必要です。必要な水分摂取量のうち、食事から摂る水分は1リットル、体内で作られる水分は0.3リットルなので、1.2リットルを飲み水として摂取する必要があります。
とくに、入浴や就寝中は水分を失いやすいので、お風呂に入ったあとや、寝る前に水分を摂取し、隠れ脱水を防ぎましょう。
2.ミネラルの摂取
水分と同時にしっかり摂取したいのがナトリウム、カリウムなどのミネラルです。ミネラルをきちんと摂らないで水だけ摂取しても、からだは体液のバランスを保とうとして、水分を排泄してしまいます。
また、ミネラルは体内で合成できないため、食物として摂取する必要があります。ミネラルが豊富な食物は、味噌、スルメ、アーモンドなどです。栄養バランスを考えて摂取しましょう。
3.部屋の湿度をキープする
からだの乾燥を防ぐには、部屋の湿度を50~60%に保ちましょう。冬はとくに乾燥しやすいので、加湿器や水を貼った洗面器、濡れタオルなどを使用し、部屋の空気を乾燥させないようにしてください。
ただし、湿度が60%を超えると今度はカビやダニなどが発生しやすくなるので、湿度計を見ながら、加湿しすぎないように調整しましょう。
隠れ脱水におすすめの漢方薬
隠れ脱水の対策には漢方薬もおすすめです。
漢方の基本理念は根本からの体質改善です。一時的に症状を和らげるだけではなく、不調の原因にアプローチすることができます。
また、漢方薬は植物・鉱物などの自然の生薬で構成されていて、一般的に副作用が少ないといわれています。初めての人でも安心して利用できる点もメリットです。
隠れ脱水の対策には、「水分代謝機能を高め、脱水を防ぐ」「水の巡りをよくし、からだ全体に必要な水分を届ける」「胃腸の機能を回復し、水分の吸収効率を上げる」といった漢方薬を使用しましょう。
隠れ脱水の対策におすすめの漢方薬
・五苓散(ごれいさん):体内の水分の停滞を改善し、水分の巡りを整え、水分バランスを調整し、むくみや頭痛などを改善します。
・麦門冬湯(ばくもんどうとう):胃の働きを整え、のどや気管の粘膜にうるおいを与え、空咳や痰の切れにくい咳を改善します。
スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような、オンライン個別相談も話題です。あんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービス。
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冬は「隠れ脱水」が起こりやすい季節です。のどの渇きや肌の乾燥、頭痛、めまいが起きていたら要注意。適切な水分補給、ミネラルの摂取、湿度をきちんと管理し、隠れ脱水を予防していきましょう。
<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

























