「腕を上げるたびにズキッと痛む」「夜中に肩の痛みで目が覚める」などのお悩みを抱えていませんか?

その痛み、四十肩や五十肩かもしれません。放っておくと動かしにくさが長引き、生活に支障が出ることもあります。

この記事では、四十肩や五十肩の原因や似ている疾患との見分けるポイント、今日から取り入れられるセルフケアを紹介します。

四十肩・五十肩とは?

四十肩・五十肩は、医学的には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、年齢によって呼び名が変わるだけで基本的に同じ状態を指します。肩関節周りにある軟骨や靱帯などの組織に炎症が起こり、痛みや動かしにくさなどの症状があらわれるのが特徴です。

肩の痛みにより、髪を整える、上着の袖に腕を通すといった日常動作がつらくなることがあります。また、動かしたときだけでなく、夜間にズキズキ痛み、眠りを妨げるケースも少なくありません。

四十肩・五十肩は、痛みが強い急性期、痛みは徐々に収まるけれど動かしにくさが残る慢性期、動かしにくさも徐々になくなる回復期の3段階に分けられ、回復するまでに1年はかかります。時期によって対処法は異なるため、焦らず今の状態に合ったケアを行うことが回復の近道です。

四十肩・五十肩の原因

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四十肩・五十肩の原因には、加齢のほかに生活習慣も関係しています。主な原因を具体的にみてみましょう。

1.加齢

加齢による肩周辺の筋肉や腱などの衰えが、四十肩・五十肩につながる要因のひとつです。肩関節は、骨・軟骨・靱帯・腱など多くの組織で支えられています。年齢を重ねるとこれらの組織が少しずつ変化し、炎症が起きやすくなるのです。

とくに、女性の場合は更年期にホルモンバランスが変化することで、肩周辺の組織が衰えやすくなります。

2.運動不足

運動不足によって筋肉の柔軟性が失われることも、四十肩・五十肩につながる要因のひとつです。

肩周りは、腕だけでなく肩甲骨や背骨の動きとも連動しています。運動不足や長時間の同じ姿勢が続くと、筋肉が硬くなって柔軟性が落ち、肩甲骨の動きが小さくなりがちです。その結果、肩関節に負担が集中して痛みの引き金になることもあります。

とくに、デスクワークで前かがみの姿勢が続く人は、首や肩、背中がこわばりやすく、肩が動かしにくくなりやすい傾向があります。上半身を動かす機会が少ない人は注意しましょう。

3.病気の影響

肩関節周囲炎は、糖尿病などの持病の影響で起こることもあります。たとえば、糖尿病や高血圧などになると血行不良が起きやすく、肩周辺の組織に必要な栄養や酸素が届きにくくなります。その結果、周辺組織が衰えやすくなるのです。

ほかにも、脂質異常症や甲状腺の病気などは腱組織に影響しやすく、四十肩・五十肩につながる可能性があります。持病がある場合やほかの病気が隠れている可能性がある場合は専門の医師に相談しましょう。