8:ドラマ「わんわんアカデミー」
誰にも知られてはいけない秘密のアカデミーは、いい犬になるための勉強を特別に選ばれた犬たちが学ぶところ。勧誘された新入生たちが加わり、やんちゃで好奇心いっぱいの子犬たちが、人と仲良くなれるように一生懸命がんばっています。
10歳の少年モーガン(クリスチャン・コンヴェリー)は、おじいちゃんから突然、「さだめなんだ」と言われ、秘密のアカデミーへ行くよう指示され、特別なタグを渡されます。そのおじいちゃんは、なんとトイレの便器の中に魔法で入ってしまい……。
シリーズ1、2ともに人気なのもわかるくらい、出てくる子犬がみんなキュートで、モーガンもチャーミングです。ときに「ワハハ」と笑いながら、家族みんなで楽しく観られるハッピー&ファンタジーなアメリカのドラマです。
9:映画『僕のワンダフルジャーニー』
転生を繰り返して、最愛の飼い主との再会を果たした犬のベイリーを描いた前作『僕のワンダフル・ライフ』の続編。ベイリーは、飼い主夫婦らとともに農場で幸せな犬生を送っていました。
ある時、飼い主の幼い孫娘が、母親に連れられて農場を出て行ってしまいます。悲しむ飼い主夫婦の姿を見たベイリーは、次に生まれ変わったら、孫娘を見つけだしてずっと守り抜こうと決意。彼女の人生に寄り添うため、再び生まれ変わって……。
ベイリーがたどる、さらなる生まれ変わりの旅路を描き、忠誠心のあつい犬の習性をよく表している今作。人間よりも寿命の短い犬を見送る寂しさ、そして生まれ変わってもそばにいてくれる犬の深い愛。心が温まる感動作です。
10:映画『ハチ公物語』
昭和初期。雪深い秋田の田舎町で生まれた子犬は、東京の大学教授・上野秀次郎(仲代達矢)の家に贈られ、「ハチ」と名付けられます。ハチは愛情深く育てられ、朝晩、渋谷駅で秀次郎を送り迎えすることが日課となっていました。
そんなある日、秀次郎は病気で帰らぬ人となってしまいます。しかし、雨の日も風の日もどんなときだって、渋谷駅で秀次郎の帰りをハチは待っていて……。
日本人なら誰もが知っている、実話を元にした忠犬ハチ公の物語です。実際に渋谷駅前のシンボルとなっているハチ公像も有名ですよね。また、2009年にはリチャード・ギア主演でハリウッドでもリメイクされました。
それほど飼い主に忠義を尽くしたハチの心が、世界中の人たちの胸を打ちます。動物をテーマにした作品はたくさんありますが、犬と人間の物語のなかでも、日本の犬の物語といえば、ハチは外せない作品です。
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人間と同じように言葉を話すことはできないけれど、愛くるしい表情や凛々しい姿、ときにはだらしない様子ややんちゃな姿で、私たちに笑顔と元気と癒やしを与えてくれるワンちゃん。その存在はペットではなく、家族の一員なのです。
そんな犬をテーマに、さまざまな切り口で展開する国内外の作品を、この機会にぜひご覧になってみてください。犬好きな人はもっと好きになり、そうでもない人も何かを得られるはずですし、純粋に楽しく感動する作品に巡り会えますよ!